12月の生け花・エッセイ

【花器】 ガラス脚付きコンポート
【花材】 リース土台・サツマ杉・パール飾り(赤、シルバー)・コットン(綿)・金の松ぼっくり・金リボン・べビーマンチャ(赤い実)
・・・とうもろこしの皮などを使い作られたドライフラワーです。
【生け方の解説】

ドーナツ型の土台に、サツマ杉を細かく切ったものを針金のユーピンで土台が見えなくなるまで貼っていきます。このときサツマ杉を細かく切って貼ると、上品で落ち着いた大人っぽい感じに、また枝ぶりなどを生かし葉を豪快に貼っていくとワイルドでふわっと、ナチュラル感がある感じに仕上がります。

今回はリースを壁に飾るのではなく、ウインドーや棚の上などの空間全部をディスプレイするイメージで配置してみました。リース自体はパールだけのシンプルな飾りで、周りの金のリボンラインや松ぼっくりなどで全体のバランスを考えて配置していきます。
【エッセイ 第四十二話】

12月に入り街中が慌ただしくなって参りました。

例年より暖かい秋が過ぎ、いよいよ寒さも本格的になってきたようです。Xmas飾りやイルミネーションは、やはり寒いなかで見るほうが雰囲気が合っている感じがします。さて私の趣味のひとつにF1グランプリ観戦があるのですが、世界的な金融危機の煽りを受け、ホンダ自動車が今年限りでF1レースより撤退すると発表がありました。

正直驚きました。また非常に寂しい思いがしました。レーシング・スピリッツ溢れるあふれるホンダ自動車の挑戦にいつも勇気づけられて応援していましたから本当に残念です。ただ今回の撤退、企業としてのフレキシブルな決断はホンダ自動車らしいと思いました。

私は常々、アイデアやデザイン、またこれからどの方向へ進むべきかと考える時、フレキシブルな考え方をしていくのがいいと考えています。あまり石頭になり過ぎると面白いアイデアも浮かばないものですからね。ひとつのアイデアに固執してしまうと、新しい発見がなかなか出来ません。

たとえそれがいいアイデアであっても、一度頭をクリアにしてもう一度新たに考えなおしてみることは、時間はもったいない気がするかもしれませんが大切かもしれませんね。

私の場合は個人としての仕事ですから、すいすいと方向をかえて進んでいきますが、ホンダ自動車のような大企業が早い決断を下したのは、やはりF1というスピード世界に挑戦していたからでしょうか。

年末に飛び込んできたニュースに驚きましたが、変化していく現代に対応していく力を常々備えておかなくてはと思った次第です。


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