2月の生け花・エッセイ

【花器】 皮製ペンたて
【花材】 桃・ チューリップ・ カーネーション・スイトピー・ミスカンサス ・ミリオングラタス
【生け方の解説】

① 器にオアシスを入れ桃の枝の太いところを挿します。枝の先にオアシスを挿し、器のオアシスはグリーンのミリオングラタスで隠します。

② チューリップ、カーネーション、スイトピーと大きな花の順に丸くなるように挿していきます。桃の小枝をアクセントとして花の間に入れます。

③ 最後にミスカンサスの葉を入れることにより、パステル調の作品が引き締められます。1本の緑のラインをきれいに見せることが大切です。
【エッセイ 第四十四話】

2月、立春もすぎました。今年は暖かい日が続き春も早くやってきそうです。

さて最近のニュースは経済危機のあおりによる企業の減収や、人員整理などと、あまり明るい話題は無いようです。そんな最中、先日映画を一本見ました。エルネスト・チェ・ゲバラが描かれた「28歳の革命」です。

この映画は続編「39歳の別れ」があり、なかなかの大作です。アルゼンチン人のゲバラがキューバ革命をカストロと共に起す作品です。アンディ・ウォホールのデザインで描かれたゲバラの肖像は、Tシャツなどに使われ馴染みの顔でしたが、私としても実際のところその人物像は不確かでしたので、とても興味深く観賞致しました。

もともと映画好きな私ですので画面の隅々、また脚本の流れまで噛み締めながら観てしまいました。結果いい映画でした。ゲバラという人物が、その当時あの時代のなかで目指した世界がなんであったのかが描かれれている作品だと思うのですが、今現在の世界が経済危機に襲われ、まだまだ安定しない国家間どうしの争いも残っている世界に照らしあわせて考えてしまいました。

私の個人的な見解ですが、ゲバラが目指した理想世界にはまだまだ到達できない人類がそこにある気がしました。だからこそ、この閉塞感が漂う時世にこそ、ひとりひとりの人間力が大切なことだとも教えられた映画でした。

続編はゲバラとの別れが描かれているようです。心して観てみたいと思っています。


コメント