6月の生け花・エッセイ

【花器】 青竹
【花材】 芍薬・縞菖蒲・オンシジューム・しもつけ草・アンスリューム
【生け方の解説】

梅雨入り前の初夏の木洩れ日のなかで青竹に生けてみました。早朝の撮影だったのですが思いのほか日差しがあり、木洩れ日がちょうど良い感じで影を作ってくれました。

今回は都心の公園にあるベンチが花台となっています。すぐ横は頻繁に車が往来するようなところなのですが、花のある空間がまさに癒しの公園となった気がしました。
【エッセイ 第六十話】

ほんとうに今年の春はいつもと違い、涼しいと言うよりは寒いと感じる日が多かったように思います。このまま冷夏になるのでしょうか。お米のできが心配になりますね。

さて近頃の日本の政局はどうも安定しないようで、また首相が代わってしまいました。いろいろ問題も多いなか、5月決着と言われていました米軍基地の件は前首相には荷が重かったのでしょうか。まだまだ最終着地していないようですが、基地だけの問題でなくアメリカと日本との関係に及び、また経済にまで影響があるように思います。国民のひとりとしてたいへん気になる問題です。

そんなアメリカですが、私の仕事においてはあまり意識した事はありませんでした。アメリカからの花材の輸入はハワイから送られてくる蘭やアンスリウムを思い浮かべるくらいですし、アメリカスタイルのフラワーデザインもあまり感心を持ちませんでした。私の個人的見解ですが・・・日本的な文化の成立ちから、歴史あるヨーロッパ的なデザインのほうが合う気がするからでしょうか。

ただ自分の遊びの部分においてはアメリカからはたくさんの影響を受けています。映画や音楽、ファッション、スポーツなどは若い時分より影響を受けてきたものです。基地問題とは関係無いような話しになってしまいましたが、私たちの世代にはアメリカンスタイルがわりに身近にあることが普通な感じです。

戦後10数年後に生まれた私は、アメリカを近くに感じることにより先進国の一員だと思いながら育ってきたように思います。基地問題も含め、今後の日米関係におおいに感心があるのはそんな年代だからでしょうか。新しい首相にはぜひ頑張ってもらいたいものです。


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