2月の生け花・エッセイ

【花器】 -
【花材】 スイトピー・かすみ草・スマイラックス・リキュウ草
【生け方の解説】

春の花スイトピーの濃いピンクを庭園に置いてみました。自然の庭に馴染ませるより少し主張させてみた生け方です。
フォルムも自然的より意図的に縦長のラインにし、かすみ草とグリーンの部分を離してデザインしました。自然の中に置くことで花色も際立ちます。
【エッセイ 第六十八話】

立春を過ぎて急に暖かくなりました。また寒の戻りがあるかも知れませんが、春が近付いてきているようです。今冬、日本列島は例年に無い寒さに見舞われました。北の地方の大雪に、また宮崎では火山の噴火と、自然現象の凄さには驚いてしまいました。各地にお住まいの皆様はたいへんな状況のなかの生活、心よりお見舞い申し上げます。

さて、秋に引き続き春も婚礼のご予約をたくさん頂いております。披露宴のひとつの演出のなかにご両親への記念品や御礼の花束贈呈などがあります。新郎新婦さんより、さて何をプレゼントしようかしらとご相談を受けます。

季節の花を使っての花束はハレの日にまさしく華やかなプレゼントとなりますし、また記念品に小さなミニブーケを添えてお渡しするというのも華を添えてくれます。どちらの場合も私が制作するわけですが、最近の私のお勧めは親御様への感謝と御礼の気持ちをこめて「お二人で手作りなさってはいかがですか?」とお勧めします。

お花、生花では披露宴前日や当日の制作となり時間的に無理がありますが、最近品質が良くなったプリザーブドフラワーなら前もって準備ができるからです。先日も是非自分たちでフラワーアレンジを作って両親に贈りたいというお二人が制作にみえました。

花材と花器などは用意しますが、制作はアドバイスのみで、まさにお二人の手作りにおまかせします。そのお二人の様子を見ていますと一生懸命な姿に感激してしまいました。私も年齢的にはプレゼントされる立場です。ちょっと我が子供たちと重ねて見てしまったのでしょうか? いやいや、我が子たちはもっとドライかな? などと思った一日でした。


それと最近の男の子、失礼新郎さんです。ほんと優しいです。


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