5月の生け花・エッセイ

【花器】 -
【花材】 オクラレルカ・鉄線・梅花うつ木・ビバーナム
【生け方の解説】

新緑が美しい季節です。オクラレルカは葉の形状もいいですが、今回は鉄線の花を際立たせる色として表現しました。
ビバーナムと梅花うつ木を季節のアクセントにして、爽やかな季節の表現としました。
【エッセイ 第七十一話】

爽やかな季節となってきました。震災後まだまだ落ち着かない日本の状況ですが、季節はひとつずつ進んでいきます。同じく復興も少しずつでも進むことを祈るばかりです。

さてゴールデンウィークも過ぎ初夏の風景になりつつある京都です。その新緑の瓜生山の麓に京都造形芸術大学があります。私事ではありますが本年度より芸術学部の学生さん達の講師をさせて頂く事になりました。

日本文化演習のなかで「装花」という講義をしています。4月より前期日程が始まりました。お流義の華道やフラワーアレンジの講座ではなく「花を生ける」というシンプルで奥深いことを学生の皆さんへ伝えることができればと思っております。

またそれに伴う芸術的表現であったり、花木の命ある存在への畏敬の思いから考えてみる人と自然や地球とのかかわりあいなども考えて頂ける講座にしたいと考えております。


毎月このエッセイと共に生け花作品を見て頂いております。今までは花器に花が生けあがった作品を発表しておりましたが、今回より趣向をかえてみました。画面全体をひとつの作品としてみようと思います。

また違った方向から花の魅了を見出だし、今までより少しアートな表現を試みたくなりました。芸術大学の学生さん達に触発されたのかも知れませんが、私自身の内にも前から気になっていた花とアートの部分を探究できるように頑張ってみます。


少しわくわくしている今日この頃です。


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