6月の生け花・エッセイ


【花器】 -
【花材】 紫陽花・夏はぜ・カラー
【生け方の解説】

紫陽花・カラーの花色の白を際立たせる為に敷紙をカラフルにしました。手前紫陽花は自然的に生けましたが、カラーは茎の曲りを強調し意匠的表現としました。

敷紙のカラフルさとカラーの意匠的表現がデザイン優先となり、ともすればやり過ぎ感のある作品になりそうでしたから紫陽花は自然的にしました。
【エッセイ 第七十二話】

梅雨らしい空の京都です。大震災からまもなく三か月が経とうとしていますが、安定しない政局には憤りを感じます。テレビニュースで政治家さん達の動向を見ておりますと、思わずブラックマヨネーズの吉田君じゃないですが「どうかしてるぜ!」と叫びたくなります。

まだまだ落ち着かない被災地の状況です。政治家として、まずは早急にするべき仕事が沢山あると思うのは私だけで無いと思います。ますます政治離れしてしまう感じですね。


さて大震災以降、私たちは命の尊さ、また日々の仕事を頑張る事がいかに大切であるかという事を思い直させてくれました。私に於いても新たな挑戦をしております京都造形芸術大学での講義の中に、命について語ることはたくさんあります。

花木は命あるもので、その命を預かっての花の表現であると。アート表現や花を生ける技術の前に一番考えて欲しいのが「命ある花」です。講師をさせて頂き、学生達へ伝えてようと言葉にしていきますと、今まで自分なりに培ってきた「命ある花」への思いを今一度また深く感じとめるようになりました。

頭のなかで繰返し考えてみる事も大切ですが、口に出して喋る事、きっと講義の時は一生懸命に(*^_^*)ひっしで喋る自分による自己催眠でしょうか、より花の仕事を真摯に考えている自分がおります。そんな自分はまだまだ修行中の若造だなと思ったりして少し嬉しい気持ちになりました。


歳とともに頑固な親父になる事にも憧れますが、今流行りのアンチエージングじゃないですがもう少し若造気分で頑張ります!

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