7月の生け花・エッセイ


【花器】 -
【花材】 アンスリウム・ドラセナ・リキュウ草・ピンポン菊・トマト
【製作意図】

錨柄の布に波形の花器を2ケあわせて使いました。トマトの赤色と葉物のグリーン色とのコントラストで夏のイメージを狙ってみました。
【エッセイ 第七十三話】

今年の半分が過ぎました。大震災が3月にあり、それからの期間はやはりあれこれと考える事が多くなりました。人生の日常はある意味非日常であり、日々奇跡の連続のようなものかしらと思ったりします。

パソコンの画面に本日の電力使用量が表示されているのも、今までには無かった事です。思慮深く生活することは、忙しい現代社会のなかで、忘れていた大切なことだと思うこの頃です。


今日は大学での講義の日でした。前期日程も後一回となり、講義する私も熱が入ります。今日はデザインやアートを学んだ学生が、さて実社会でどのように仕事をしていくかがテーマでした。 もう花の講義というより仕事に取り組む姿勢やモチベーションの話しが大方を占めました。

ビジネス講座での営業のノウハウ的な事になってしまうよりは、実際に自分が歩みました花事務所での経験を話してみました。まだまだ未熟なところが多々ある私ですが、実際の現場でのナマ中継のような講義が楽しかったのか、思いのほか学生たちの目が輝いて見えた気がします。


若い時にある本で、哲学を持って仕事をすることの大切さを知った時には「フーンそうなんだ~。でも哲学なんてなんだろうね?」なんて思っていた私が歳を重ねて今となり、あっなるほどと思えるようになりました。

今日話した私の熱弁も今はまだピンとこなくても、大学を出て実社会のなかで、なるほどと響いてくれることがあればいいなと思っています。


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