5月の生け花・エッセイ


【花器】 -
【花材】 芍薬、菖蒲、オクラレルカ、青竹器
【製作意図】

菖蒲の季節ですが、芍薬の潔い白さに心惹かれ主役としました。
花器を青竹にし真っ直ぐ伸びる気持ちを菖蒲の姿に重ねました。
【エッセイ 第八十三話】

爽やかな季節になりました。新緑も眩しく事務所近くの御池通りのけやき並木も美しいです。この季節、木々の葉は生命力溢れています。花がたくさん咲く春は華やかですが、植物の成長力が見えるこの時期に私は力を貰う気がします。

さて先月になりますが、京都造形芸術大学の講義も始まりました。昨年度の後期授業から3ヶ月ぶりです。実は授業の進め方について悩むことがあり、ここ1ヶ月は頭の中で講義のシュミレーションを繰り返していました。前年は初年度という事もあり、私自身が緊張のあまり構え過ぎてしまうきらいがあり、結果畏まった雰囲気の授業となりました。もちろん回を重ねるごとに緊張もほぐれ学生たちとも近くなれるのですが、なんとか早い段階で学生たちとコミュニケーションをとり一方通行でない講義をしたいと思ったわけです。
いろんな考えが浮かびました。まずは教室内の机の配置をかえてアトリエのような感じにして、講義よりも実習メインにしてはどうかしら?また教壇に立つよりは学生たちと同じく座りながらの対談形式がいいかしら?と授業前日まで考えていました。そして考えがまとまらないまま当日を迎えましたが、不思議なことに前年感じた私自身の緊張感はあまり無く、また机の配置もかえる事もせずにいつもと同じように授業が始まりました。よしっ後は、え~いっ!勢いつけて話そうと心掛けてみました。
すると出てくる言葉も自然態になり、学生たちへの伝わりも早いように感じました。明らかに学生たちの反応も良かったと思います。終わってから考えてみますとあれこれシュミレーションしていたことが良かったようです。具体的な案は出ませんでしたが、頭のなかでの経験値は増えていて、おかしな自信を持っていたようです。
スポーツでも試合前の練習と同じくらいイメージトレーニングが必要と聞きます。なんでも考え過ぎるのは良くないと思う私ですが、今回は常にイメージしていたのが良かったようです。次の授業も学生達にとって良い時間になってくれるように早速シュミレーションをしているところです。


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