7月の生け花・エッセイ

 


【花材】アンスリウム・ ひまわり・ ニューサイラン・ アンスリウムの葉・ ミスカンサス
【制作意図】
ひまわりとアンスリウムは自然な姿のままにして、葉物のニューサイラン ミスカンサスを加工してブーケスタイルに生けてみました。
ニューサイランを半分に割いてくるりとした形にし、ミスカンサスも数本束ねてくるりと巻いてみました。
自然な姿と加工した植物の組み合わせでデザインした感を表してみました。

【今月のエッセイ】
今年は早くも梅雨明けしました。
いつも祇園祭りの宵山あたりまで雨降りの日があった気がしますので本当に早い梅雨明けです。
で、京都に夏がやって来たわけですが、京都の暑さは長く住んでいましても嫌になるくらいの蒸し暑さです。外回りの仕事が多いので熱中症に備え水と塩分補充に塩飴を持って出かける日が続きますね。 

 
さて、毎週お花を生けさせて頂いています祇園町のお店が20周年を迎えられます。

毎週月曜日夕方に生け花をして木曜日にメンテナンスに行っています。
開店された日から始めましたので20年間のお付き合いです。おおよそ一年で50作品ですから20年で1000作です。

もちろん季節や行事の花にそっての花ですので、毎年同じようなデザインもあったとは思いますが改めて数を考えますとよくアイデアが尽きなかったと思います。
そう考えますとやはり花は一期一会です。

毎年祇園祭りは日扇を生ける慣わしです。同じ花器に同じ花材ですが花は毎年表情が違います。
生け手の私もきっと歳ごとに花に対する感じ方も違うはずです。そして生ける時は集中して短時間ですから即興的な面白さも加わります。

 いやはや花は奥深いです。けっして難しく考えての奥深さでなく、何気なく続けて来ても花それ自体が演出してくれていると思います。 

しかし20年か~。歳とりましたな~
 


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