4月の生け花・エッセイ



 
【花材】 ガーベラ

【制作意図】ガーベラのかわいらしい花姿を前面に出してみました。ガーベラは茎も細く美しいですが、今回はかわいい色あいをポップなアートしました。葉物も使わず花器も目立ないようにしますと花型の色だけで絵になるガーベラです。
【今月のエッセイ】
4月に入って京都の桜は美しく咲いております。催事もたくさん行われ新年度の始まりが一層華やかに感じられます。消費税も上がりましたが景気回復の兆しが見られるよう願うばかりです。
さて、私はと言いますと朝の連続ドラマ「ごちそうさん」が終わり、あまちゃんに引き続き少し寂しい思いをしております。 「ごちそうさん」では、たくさんの事を考えさせられました。食事をとることを、ただ食欲を満たすだけでなく、昨今言われております食育の大切さを教えられました。誰とどこで食べるかや料理のあり方、命を頂くという事などなど本当に気付かされる事がたくさんありました。
また題名になっております「ごちそうさん」という言葉の美しさにも感銘を受けました。
 そう思いますと今まで随分乱暴な食事のとり方をしていたのではないかと反省致しました。
そしてもうひとつ、私はこのドラマが一番言いたかったことではないかと思うことがあります。描かれております時代背景が大正から昭和初期ですが、後半部分の戦時中の場面は毎回胸が熱くなりました。明るい朝のドラマですから、場面に戦時中の悲壮感が前面に出る感じはなかったのですが、そのぶん余計に心情的に私はその時代に入り込んでしまいました。
本当に大変な時代を日本人は経て来たのですね。
そして今ある平和な時代の有り難さに感謝し、やはり後世にも平和を伝えなくてはならないと思った次第です。
平和な食事をして笑顔で「ごちそうさん」。なんて素敵なんでしょ。




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