11月の生け花・エッセイ


【花材】
ダリア(ハミルトン) ・ピンポン菊グリーン ・ピンポン菊(フェリー) ・ 赤目柳

【制作意図】
ダリアのオレンジ色に魅せられて他の花材を考えました。
赤目柳を野趣に表現してダリアがポンと飛び出る感じにしました。
ピンポン菊をアクセントに使って仕上げました。

【今月のエッセイ】
秋の観光シーズン真っただ中ですね。京都の紅葉の名所も賑やかになります。秋は空気が澄んでいるのでしょうか、紅葉などの風景に限らず見るものすべてが美しく感じられます。

先日新しくなりました京都国立博物館へ行って来ました。良い秋晴れの日で、表門から館内に入るまでの通路から見る建物の美しい造形に見入ってしまいました。
秋のちょうど良い日差しと影の有り様からだと思いますが、自分自身の「芸術の秋」を楽しみたい気持ちが感性をも豊かにしていると思いました。

さて毎年11月は一番の忙しさの日々ですが、年末年始に向けての装花を考えなければならない時です。迎春花はやはり毎年同じようになってきますので、なにか今年こそは目新しいデザインは無いのかしらと悩みます。しかし日々の忙しさ故にゆっくり腰をすえて机に向かう事はできません。
まずは目の前の仕事です。でも現場へ向かう車中や花を生けている最中でさえも、いつも頭の中をグルグルと考えは巡ります。
で、なんだかんだとしていますがまだ新しいアイデアは出てきません。ただ発想の豊かさは落ち着いて考えている時よりは多い気がします。
いくつものボツになる案を頭の中で繰り返しているのです。
 うーん難しいと思いながらも苦労する頭の体操を楽しんでいる自分がいるようです。

このエッセイを書きながらも… あっ!閃いた!!!



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