7月の生け花・エッセイ





【花材】
撫子 ・ くがい草 ・ 京鹿の子草 ・ ブプレリウム ・ リューガデンドロ ・ スカビオサ ・ アストランチア・ピンポン菊

【制作意図】
今回は河原撫子にスポットをあてました。 草花の花材を集めて夏の早朝の庭をイメージして生けてみました。 霧吹きをさっと吹きますと涼しい花となります。

【今月のエッセイ】
 7月になり京都はいよいよ祇園祭りです。まだ梅雨の最中ですが、間もなく山鉾も建ち始めます。私が修業をしておりました花店が山鉾のある町内でした。そして独立してからも鉾町の近くに事務所を構えておりますので、祇園祭りにはやはり愛着があります。
メインの山鉾巡行が全国的にも有名ですが、祇園祭りは7月いっぱいの祭事です。日々色んな行事がありますので、一ヶ月楽しめるわけです。お神輿も出ますし祇園の舞妓さんたちの花傘巡行などもあり、お祭り気分は高まるばかりです。昨年より当初の形式だった前祭りと後祭りになり、より一層充実された祭りになったと感じます。昨年は復活しました後祭りの宵山へ行きました。後祭りは露店も並ばず、時代を遡った風景を見ることができました。子供の頃に連れて来てもらった時は露店での買い物が目当てでしたが、風情ある宵山に昔を懐かしく思い出しました。今年もまた散歩に出掛けようと思っています。

  さて、全然話しが変わりますが最近面白いものにはまっています。それがこの歳としては少し恥ずかしいのですが、スマホのゲームなのです。「ねこあつめ」というゲームでネットのニュースでも話題になっていました。ただ庭先に餌と猫の好きそうなグッズを置くだけです。後は時間を見計らい庭先を見ると何匹かの猫が遊んでいます。これだけなのですが、なんとも癒されてしまいます。特に操作することもなく、また画面の猫たちも大層なアクションもありません。本当に可愛らしくちょこちょこ動く程度です。そんなところにも癒されるのでしょうね。画面の構成もどこか緩い感じがしますし、猫の姿も上手に緩く描かれています。
思いますに歳を重ねるにつれて緩い感覚は、私の花に対する気持ちにも現れています。あまりシャープにピリピリとするよりも、緩くおおらかさを求めたりしています。そんな今の自分にぴったりとはまったゲームのようです。
 そうそう言い忘れましたが私は大の猫好きではありませんから、やはり緩さが肝ですね(#^.^#) 




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