1月の生け花・エッセイ



【花材】
ダリア(朝日手まり)・ひかげかずら・水仙・竹に餅花
【制作意図】
ひかげかずらの緑が新年の清々しい空気を思わせます。
ダリアのそばに有ります水仙が控えめな主役となるように生けました。
【今月のエッセイ】

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

穏やかな正月三が日でした。冬の底冷えが有名な京都も良いお天気で、小春日和の毎日でした。私も散歩がてらに初詣に行きましたが、早くも梅の花がちらほら咲いていました。年末に生けました迎春生け花にたくさん梅を使いましたが、例年より華やかな装花になったと思います。

  さて、私の正月休みの楽しみはウィーンフィルハーモニーの新春コンサートです。
毎年楽しみにしています!演奏はもちろん、会場の装花も年ごとに違いますので花好きの私はいつも楽しみにしています。何事についても興味津々な私ですが、花は仕事柄自然と目に留めてしまいます。そんな私だからでしょうか、花以外の事については自分のなかでアート観賞の仕方を決めています。

それは芸術に接する事をもっと楽しむために、積極的にその世界に入ると言う事です。
ウィーンフィルの演奏も以前は何気に聞いていたように思いますが、より聞き入るようにしますと、ひとつひとつの音の重なりが鮮明に分かるような感じがしました。音楽に詳しい訳ではありませんが、その分野に歩み寄る事によって感じ方が変わったらからでしょうか。
これは昨年落語を聞きに行きました時、話芸の真っ只中に自分を持っていくとより面白いなと感じたからです。

考えますには芸術と距離おいて冷静に見るよりは、こちらから近づき面白さを探っていくのが私のアート観賞マニュアルなのでしょう。
今年もたくさんのアート観賞をして感性の充実を計りたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。                            


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