9月の生け花・エッセイ



【花材】
一作目 けいとう・ビバーナムの実・グリーンリリー・日扇の実・トルコキキョウ
2作目 葉はタニワタリ

【制作意図】
夏の終わりから秋のはじめは赤い実も透明感があります。グリーンの色を多めにして秋の始まりを表現してみました。紫のトルコキキョウを入れると全体が引き締まりました。

2作目はグリーンリリーの一輪を際立たせるためにタニワタリの葉に乗せるように生けました。実をアクセントに使いましたが、タニワタリの葉のうねりも面白いと思います。


【今月のエッセイ】

9月に入り涼しい日が続いています。例年残暑が長引き秋の期間が短い近年でしたが、今年は早くも秋の気配を感じます。

仕事終わりに自転車でポタリングするのも気持ち良く、つい遠くまで走ってしまいました。

さて、前月に言っておりました「ペチャクチャナイト京都」も先日無事に終了しました。私も含めまして10名のスピーカーの登檀です。前半はオーガニック農業・落語・日本酒・バティックと着物、そして私の花の話しの順番でした。

当日は170人ものお客様に来て頂き会場の雰囲気も盛り上がっていました。私の先の方のスピーチも興味のある話しですので、好奇心旺盛な私は一生懸命聞いておりました。しかし自分の出番がまだな事もあり、緊張して今ひとつ頭に入らない感じでした。

 いよいよ私の出番となり、緊張はしておりますが笑顔で登檀しました。あらかじめ選びました20枚の写真がスクリーンに順番に写し出されます。

花の作品はもちろん、私の幼年期の写真や池坊学院での研究ノートなどもあります。それを見ながらのスピーチです。ですから会場に着くまでも頭の中で何度となく練習はしていました。

ただあまり練習どおりになるよりは自分らしく話そうと思っておりました。それは大学の講義をしている中で学んだことです。

ルーティーン的な話し方にならずに、今自分が感じることや、ありのまま今の気持ちを話すほうが面白いからです。

ですから途中に話しが脱線しそうになったり、またズッコケたりとハプニングがあるやも知れません。

でもそれが私の個性的なスピーチになればズッコケも成功のうちになると思います。

さあ、練習はしましたがぶっつけ本番の危機を持ちながら話をしました。 結果、会場の皆様には受けも良く、また笑いもありのスピーチとなりました。

自己満足ではありますが、達成感もありました。ただ6分40秒の間ずっと足はガクガク震えっぱなしでした。

いい経験と勉強ができた一日でした。




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