12月の生け花・エッセイ



【花材】
1作目 タイサンボクの葉 ネズの実 ゴールドステック ユーカリ 
         バラの花びら マツボックリ

【制作意図】
(作品①) クリスマスリース風にアレンジしています。
            タイサンボクの葉がドライになり表裏の色の違いが面白いです。
            ユーカリなどの植物の形がいい感じに演出してくれました。

(作品②)2作目は同じ花材でキャンドルアレンジを作りました。
           華やかさより植物の良さを考えて作りました。

【今月のエッセイ】

師走に入りました。花業界は迎春に向けて忙しくなり始めます。

松や梅が花市場に並び、南天の赤い実を見るといよいよ気が急いできます。

お花の飾り方のデザインも流行があるのですが、迎春に関しては定番のデザインが定着しているように思います。

とは言え私らしい生け花がしたいとあれやこれやとアイデアを考えるこの頃です。

さて、私ごとでありますが12月は誕生月です。気がつきますとなんと還暦を迎える歳になりました。

還暦は人生がひと回りしてまた新たな出発点だと言われたりします。確かにいろいろと経験を積みながらの60年なのでしょう。

私も若い頃には解らない事が、今ようやく理解できることもあります。

ただ私の場合、好奇心が旺盛な性格だからでしょうか。もっともっと知りたいことや興味深いことを探してしまいます。

もう還暦なんだから落ち着いて物事を吟味すべきなのかしらとも思いますが、いやいや解ったふりをしている大人にはなりたくない自分がそこに居ます。

私が50歳になりました時に母から「あんたが50歳になるなんて、もうびっくり」と言うメッセージを貰いました。

生んだ子が早くも50歳になる驚きもあったと思いますが、母としては貫禄のない50歳に渇を入れたかったのかも知れません。

あれから10年。少しは貫禄もついたでしょうか・・・

還暦を迎えるにあたり亡くなった母に、回りの皆様に支えられたおかげで無事健康に還暦を迎えましたと報告したいと思います。




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