2月の生け花・エッセイ



【花材】椿(侘び助) 木瓜の花 スイトピー スネークアリアム



【制作意図】
 春の訪れをテーマにしようと考えていましたら、椿の花に出会いました。
小さくかわいい花をより可愛らしく表現したくてスイトピーと合わせてみました。
スネークアリウムは茎のクネクネ感にリズム感があり、春の訪れを楽しむ気持ちとしました。

【今月のエッセイ】
毎日寒い日が続いていますね。


事務所のあります京都市内中心部などには、積雪とまではいきませんが空気全体が冷え込む感じです。これこそが京都の底冷えと言われる寒さでしょう。 

今年も例年通り、2月3日の節分に吉田神社へお詣りに行って来ました。

思えば子供の頃からほぼ毎年行っています。寒い中母に手を引かれて歩いた道を今年も歩いて、そして石段を登って来ました。

昔から変わらない境内と節分祭の雰囲気。ふと思いつき懐かしい風景を見たくて、少し屈んで歩き目線を低くして景色を見ます…

きっと子供の時の私にはこんな風に見えていたんだと思いますと、両親に連れられて歩く私が露店のお菓子や玩具をねだっている姿がそこにはありました。

そんな事を思い出していますと、一番親にねだったのは、きっと外れるであろう当て物のくじ引きでした。

大きな玩具が置いてあり、それを狙ってワクワクする自分を思い出しました。
そう思いますと、いい歳になった今でもワクワク感が好きなのは変わらない私がいます。

お花の仕事はまさに季節ごとに出会う植物にワクワクします。

また、大好きな映画鑑賞も、筋書きがはっきり分かりやすい物より、ちょっと外した物語性のあるものに心惹かれます。

どう物語が進むのかしら?ってワクワクします。

外食する時にお店を選ぶのも、今やネットで口コミなどを下調べできる時代なのに、一か八かで思い付いたお店に飛び込む私。

自分の勘を楽しんで!これもスリリングなワクワク感を欲しがる自分がいると思います。

当たりもはずれ?!も、面白がっているわけです。

 いくつになっても少年の心なんだと自負してしまいました。 

今年の節分祭も、ちょっとしたタイムトラベラーになり面白い発見ができました 。 




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