4月の生け花・エッセイ




【花材】多肉植物各種・桜・トルコキキョウ・ユーカリ・ミスカンサス(葉)



【制作意図】
今インテリアとして人気の多肉植物をメインに生けました。
緑の濃淡と造形の面白いところを活かして。花は少しだけあしらいました。
ユーカリやミスカンサスで動きをつけて、より生命感が溢れる作品を目指しました。

【今月のエッセイ】

新年度となりました。

桜は例年より早く咲き、今はもう葉桜になっています。それでも京都の観光地は葉桜をも愛でる海外のお客さまで賑わっています。

少し遅れて咲きます八重咲きのボタン桜も美しいのですが、やはり私は薄いピンクの染井吉野桜が一番春を感じますね。

大学の講義もお陰様で今年度も担当させて頂き、新入生達に出会うのも楽しみな4月です。 

さて先月のことですが、私もお爺ちゃんデビューとなりました。

ちょうど3月の中旬頃で、婚礼の装花で忙しくしていましたがLINEに初孫誕生のお知らせが来ました。

リアルタイムですぐさま写真も送られて来ます。ほんと便利でスピーディーな時代になりました。

「孫はかわいいよぉ」と先輩方から聞いていましたし、またお嫁さんのお腹が大きくなるにつれて、いよいよお爺ちゃんになるのだと息巻いていた私です。

孫誕生の知らせを聞いてまず思いましたのは、母子ともに無事で元気な安産を迎えられたことに感謝する気持ちでした。

そして生まれたばかりの赤ん坊の写真を見ていますと、あれよあれよと30年前にタイムスリップしてしまいました。はい、我が長男の誕生の時をありありと思い出した私です。

長男誕生の感激と生まれたばかりの赤ん坊。その場面までもが甦りました。

あの時の赤ん坊が今、父親になったんだ、なんて当たり前の事を思い浮かべながら孫の写真を見ていました。

きっと30年前に父親になった私を、我が父母も同じように思っていたのでしょうか。

 今回孫の誕生で誠に今更ながらですが、親子間の絆の出発点を確認した私です。









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