5月の生け花・エッセイ




【花材】
ビバーナム(スノーボール)・梅花うつ木・夏はぜ・鳴子ゆり・リューガデンドロ 


【制作意図】
緑の花と葉、それに枝物も使い緑の生け花としました。梅花うつ木の白い花が輝くように美しく緑に映えます。 ガラス花瓶にナチュラルにふんわりと投げ入れしました。 

2作目は菖蒲を一本。すくっと立つように生けてあります。こちらは少ない花材で季節感を表現しました。

【今月のエッセイ】
ゴールデンウィークも終わり過ごしやすい季節になって来ました。新緑の美しさを見ていますと気持ちまで元気になりますね。

先日ラジオで、緑を見ることはアンチエージングになると聞きました。
なるほど確かに!花満開の景色よりも、緑のほうが癒されながらも元気が出るという感じがしますね。

また京都は今「Kyoto Graphie」という写真展が、街のあちらこちらの会場で催されています。2013年から始まりました写真展。毎年の展示が楽しみで、時間の許す限り観に行きます。

映像表現に興味津々なのは大学時代、映像学科にいた影響もあるのでしょうが、それに加えて会場の設えやイベントとしての運営面にも学ぶことが多くあります。会場によってはフリーパスで入場できる所もあり、この時期京都に来られる方にはぜひお勧めしています。

さて、大学も授業が始まりまして、先日前期の第一回目を済ませて来ました。今期は受講生も多く、少し緊張しながらの初講義となりました。毎年新鮮な気持ちで学生達の前に立つようにして、新たな発信が出来るようにしようと心がけています。

講師をさせて頂いて今年で8年目になります。とてもありがたいのは、私自身が学ぶ事が増えたことです。もちろん次の授業への下調べで、今一度お花の事を勉強し直すこともそうですが、それよりも大学生達から学ぶことが多々あります。

芸術大学ですから個性も豊かで表現力や美意識もすでにしっかりとした学生がたくさんいます。花の授業へ行くというだけでなく、今の学生達の考えや流行りなどの情報も、彼らとの会話や姿から知ったり感じることが出来るのでいい刺激をもらいます。

若さゆえの拙い表現に見える時もありますが、それも今しか出来ない表現であったりするので、とてもおもしろく興味深く捉えています。

常々学生達に「習う事も大切ですが、学ぶ事はより一層物事を深く知れるよ」と言っています。歳をとり頑固な石頭にならないように、自分自身にも学ぶ事の面白さを言い聞かせている私がいます。


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