5月の生け花・エッセイ

(一作目)

【花材】
(一作目)オクラレルカ・オキシペタラム・夕霧草・鳴子百合
(二作目)オクラレルカ・夕霧草・菖蒲の花
【制作意図】

オクラレルカをしなやかに、そして爽やかに表現してみました。空間を見ていますと建築的な美しさもあると思います。
もうひとつはやはり皐月の花、菖蒲です。こちらはオクラレルカの伸びる姿を強調した作品としました。

【今月のエッセイ】

令和元年おめでとうございます。平成から令和への祝賀ムードの中の10連休。良いお天気にも恵まれ各地それぞれ賑わっていました。私は昭和32年生まれですから、昭和を32年、そして平成を30年過ごして来ました。昭和は子供から大人になり仕事を始めて、平成は子供達を育てながらの生活だったと思います。いずれの時もいろんな事がありましたが、日本が平和な時代であった事はありがたい事です。

さて今週末に、以前にも登壇しましたプレゼンテーションの会「ペチャクチャナイト京都」があります。以前登壇した時は「伝統から学ぶもの」がテーマでしたので、私の専門分野の生け花についてプレゼンテーションしました。

今回のテーマは【 Obsession 】【こだわり】と言うことで、私の趣味のひとつミニカーとモータースポーツについて話そうと思っています。

ペチャクチャナイトは20枚の写真をスライドで流しながら話す発表形態です。資料となる写真を選ばなくてはと考えていますと、幼少の頃に車のおもちゃに囲まれた写真があるのを思い出しました。私がミニカー好きになった発端になりそうだと思い、実家に古いアルバムを探しに行きました。そのアルバムは昭和30年代らしく重厚な表紙のものでした。その当時プリントされた写真が貴重であったことがわかります。

お目当ての写真はすぐにみつかりました。そのアルバムは私の誕生から3歳くらいまでの写真がたくさん納めてありました。私も何年かぶりにそのアルバムを見ます。カメラが好きな父親のお陰で、面白いアングルやストーリーのある写真がいっぱいです。父母の若い姿、そして当時としては珍しいクリスマスツリーやクリスマスケーキまでありました。両親の愛情溢れる思いが一枚一枚の写真に映し出されております。改めてありがたい事だと思いながらしばらく写真を眺めていました。

間もなく母の命日です。父は相変わらす油絵を画いています。両親に感謝の思いを強く感じた令和の始まりの日でした。

(二作目)

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