2023年8月の生け花・エッセイ

(1作目)





【花材】

(1作目)グズマニア・クルクマ(ルビーレッド)・アンスリウム
(2作目)アンスリウム、フレボディウム


【制作意図】

夏の暑さに強い花材ばかりです。ガラス花器に投げ入れしました。グズマニアの花(黄色)が主役で、とても個性が強いです。正面より少し斜めにして他の花とバランスを取って生けてみました。

二作目は水をたくさん張ったガラス花器に、アンスリウムを半分水中花にしてあります。小さな緑のフレボディウムの葉を入れて涼感を増しました。


【今月のエッセイ】

8月になりましたが、例年より暑い夏が続いています。毎年同じ文言を繰り返しているようです。が、実際年々気候が熱帯的になってきていますね。排出ガス規制など世界温暖化への警鐘が促され始めて数年。なかなかとは難しいのでしょうね。

そんな毎日熱中症予防情報が出る京都ですが、先月お知らせしました四年ぶりの祇園祭を楽しみました。

各町内を巡る御神輿もコロナ前に戻り、あの熱気を思う存分楽しむ事ができました。やはり夏祭りは御神輿ですね。いつも御神輿が八坂神社に還る還幸祭には、アトリエの近くの京都文化博物館前で和太鼓の演奏があります。丹波八坂祇園太鼓保存会の皆様の笑顔と力強い演奏に、子供時代に戻ったように心躍りました。和太鼓の音はお腹に響き、まさに厄払いの御利益をいただきます。

暑さよりも和太鼓の演者の熱気が心に伝わり、気持ち的には外気温が涼しく感じる熱演です。丹波祇園太鼓の皆様ありがとうございました。

太鼓の音を聞いていると、子供時代の夏休みが妙に懐かしく感じる私もいました。朝の涼しい時間に宿題をして(しているふりかも知れませんが)、昼は学校のプールや近所の野原で虫取り。夕方から夕涼みをしながら花火をしたり、夏祭りに連れて行ってもらったりと。神社に置いてある太鼓をドンドンとはしゃぎながら叩いていました。

絵に描いたような昭和の夏休みです。今は日中は外に出ないで、クーラーのある部屋にいないと危険だという時代です。そう言えば、私が小学生の夏休みに描いた未来の絵を思い出しました。完全冷房の建物や公園で遊ぶ姿を描いていました。その頃は冷房に憧れがあった昭和の子供です。思い出しながら、少し苦笑いする私です。



(2作目)

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