10月の生け花・エッセイ



【花器】 今回は花器を使わずオアシス全体を器として四方正面に生けてみました。
テーブル花として飾ります。
【花材】トルコキキョウ(フリンジ咲き)白とピンク・秋色あじさい(グリーン)・スプレー・リンドウ・野薔薇の実・ゴールドステック・木イチゴの葉
【生け方の解説】

①まずオアシスをお皿に載せます。花器はありませんので、たっぷりと水を吸わせておきましょう。

②オアシスの上面を残して、まわりを秋色あじさいのグリーンで挿していきます。なるべく平面にします。言わば、これが今回の器となります。

③上面にトルコキキョウを、これも平面的に挿していきます。全体の型がスクエアにする事が大切です。

④薔薇の実・木イチゴと挿し、少し凹凸感を出します。仕上げはゴールドステック・りんどうです。今回は動きをあえてつけないほうが潔い感じに仕上がると思います。お水は霧吹きでまんべんなくあげて下さい。
【エッセイ 第五十二話】

仲秋の名月もすぎ、いよいよ秋らしいお天気の京都です。催し物も多い時季となりました。華道の展覧会も各流派ごとに催されているようです。

私はと申しますと、11月にはあるギャラリーで花と器のコラボレーションの会の予定があります。また、この10月には京菓子協同組合青年部 創部45周年記念展覧会のお手伝いをさせていただきます。

(京菓子協同組合青年部、創部45周年記念展覧会のお知らせ!)


会場に少し花を生けさせていただくのはもちろんですが、実はメインとなるお手伝いは、青年部の皆様が和菓子作りの技術と技法をいかして製作されます工芸作品の監修をさせていただいております。

私がお菓子の工芸作品をデザインしますのは実は2度目です。1回目は昨年春に姫路で催されましたお菓子の博覧会でした。そんなご縁もあり、45周年記念という節目の展覧会にもお声をかけて頂いた次第です。

和菓子の材料を用い、それを職人技で工芸作品に仕上げるというなかなか興味深い体験をしました。もちろん私には製作はできませんのでデザインと監修なわけですが、青年部の人たちと春頃より打ち合わせを行い、夏の終わりからの製作にも参加させて頂いております。

今回のテーマにあわせて、また今までには無かったデザインを求められ、私も四苦八苦致しましたが、いざ製作が始まり青年部の皆様と力をあわせての作業は楽しいものです。さすが京都の老舗の和菓子屋さんたちですから、その技法に目を丸くして驚いてばかりの私。

そんな素人の私の監修のもと皆様とのチームワークで作品が作りあげられる様は、いつも個人で花と向かいあっている私にはとても心地よい思いで製作現場に通っております。この23日よりの開催で、実は今日も製作を終えてこの原稿を書いています。仕上げは開催前日になりそうです。出来上がりが楽しみですが、果たしてお客様にはどんな評価を頂けるのかと心配です。


監修より、やっぱり私は花生けがいいですね。


コメント