3月の生け花・エッセイ

【花器】 -
【花材】 桃・カーネーション・コデマリ・ピンポン菊・バラ・ラン
【生け方の解説】

春の野を思わすようにコデマリを風になびくように生けました。ポイントの花となるカーネーションは色・形・大きさなど種類も多く、花もちもよいので最近のお気に入りです。

遠近を楽しむために同じ柄の器(大・小)を使いバランスよく配置してみました。暖かな春を待ち望み、花も動きがあるように賑やかに種類も多く生けてあります。
【エッセイ 第六十九話】

早くも3月です。先日あたりは京都も暖かい春4月のような陽気でしたが、今日は少し冷えています。また例年より花粉もたくさん飛んでいるようで、私も目と鼻がムズムズしております。仕事柄花粉症には強そうですが、流行に乗りやすい私はちゃんと花粉症のようです。

さて花粉症は季節のものですからマスクをしたり鼻炎薬を服用したりでやり過そうと思っていますが、私を悩ます最近の一番は目の衰えでしょうか。そうなんです。老眼がまた酷くなったようで、ほんと細かいものが見にくくなりました。

もともと視力が良く遠視気味でしたから老眼になりやすいと覚悟はしておりました。でも仕事柄小さな花や葉の表情がはっきり見えないのは困りものです。もちろんメガネをかけてはおりますが、花を生ける時は全体のバランスも考えますので、メガネをかけて表情を確認しメガネを外して全体を見てバランスをとるのはなかなか面倒な作業です。

そんな時はやはり歳を実感する瞬間です。参ったな~と凹みますのが歳は戻りません。そこで近頃の私は少し居直って長年(とは言え30年ほどですが)培ってきた感に頼り出しました。花が生けあがるまではメガネに頼らずに裸眼で生けていきます。

慣れないうちは少しいらっとしたりしましたが、近頃はなんとなく見ることの面白さもあり、なかなか楽しいです。で生けあがってからメガネで確認です。面白いのはぼんやり見ながら生けたからでしょうか、なんだかゆったりとした花に仕上っています。


このゆる~い感じは歳の味わいだと自分を励ましています。きっと若い頃はもっと神経質な作風だっただろうなぁと思いながら。


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