6月の生け花・エッセイ

【花材】
① ドウダンツツジ、 カンパニューラ 、梅花ウツギ 、トルコキキョウ
②カンパニューラ 、梅花ウツギ、鳴子ユリ、 スチールグラス
【制作意図】
①緑のバックに白い花。色の取り合わせだけでも爽やかに見えます。 花器にはペットボトルを使ってみました。クシュッと潰れるタイプのボトルです。水が入り、光が当たりますと氷のように見えます。 実は今月の作品制作の要はこのペットボトルです。

②こちらの作品はペットボトルがキラキラ光るのをアート的に表現してみました。 シンプルに花と花器を際立たせています。 作品①から自分の思いだけを取り出した感じです。

【今月のエッセイ】
梅雨の季節となりました。毎日鬱陶しい空になってしまいます。とは言え四季のある国ですから雨も生物・大地にとって天の恵みだとは思います。程良い雨降りのなかの紫陽花は晴天の日よりしっとり美しく見えたりします。
事務所の近くの御池通りの紫陽花も咲き始めており眺めながら散歩は6月の楽しみです。

さて近頃街を歩いていて思いますのは本当に街が美しくなりました。日本ほど街にゴミもなく美しい国は無いと言われています。私が花店で修行していた頃を思い出しますと、当時はタバコの吸い殻や空き缶などが散らかっていた気がします。
もちろんゴミ箱の設置や街を美しくする注意喚起などは昔より増えたと思いますが、何よりマナーが向上したからではないでしょうか。ゴミのポイ捨てだけでなくマナーの良さも世界で評価される日本です。
経済成長とともに環境も整備され街並みも美しくなったのも影響していると思います。またマナーの向上こそが文化の進んだ国の証のように思います。 マナーは子供の頃には教育を受ける機会はあります。

大人になってからは個人の自覚です。しかし私の場合だけかも知れませんが、忙しい日々のなかでちゃんとマナーを守っているかしらと心配になります。ゴミ捨てだけでなく社会のマナーを無意識に忘れてしまっては恥ずかしい事です。
美しい街並みを見るたびに、これは決して当たり前でなく人のマナー良さの上に成り立っているのだと思うようにしています。

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