7月の生け花・エッセイ


【花材】
ダリア、 グリーントリフ、 ドラセナ、 ニューサイラン、 トルコキキョウ 、カラー 馬酔木、 ガーベラ、ミスカンサス

【制作意図】
大きなガラス水盤に平面的に生けました。 グラフィカルなデザインとして植物の個性を際立せるのが狙いです。特に葉物は折り曲げたり畳んだりする加工をしてみました。

【今月のエッセイ】
いよいよ7月、京都の街は祇園祭一色です。
今年からは50年ぶりに後祭りも行われ山鉾巡行も17日と24日の2回行われます。きっと例年以上に盛り上がることだろうと、とても楽しみにしています。ただ心配なのはお天気です。
 例年なぜかしら6月は梅雨らしく無く、7月に入ってから雨降りが続いたりします。雨の京都も風情あるのですが、やはり宵山あたりからはいい天気になって欲しいものです。

 さて年の半分が過ぎましたが、今年は趣味のひとつ映画鑑賞を充実させております。
とは言え仕事の隙間を見つけての映画館通いですのでたくさんは見られません。部屋でレンタルDVDの映画を見るのも楽しいですが、やはり映画館のスクリーンで見る事が好きです。
今年は4作品をしっかり見て来ました。映画館に入った時から日常を切り離しスクリーンに没頭するのは良い気分転換にもなります。
また自分の仕事にも通じる物の作り方の勉強にもなりますので、館内ではきっと一番真面目な鑑賞者と自負しております(*^o^*)
近々ではウェス・アンダーソン監督の「グランド ブダペストホテル」はとても勉強になりました。監督の個性、台本の面白さ、画面構成。すべてを見落としたく無いので釘付けになっている自分がそこにいます。俯瞰で想像すると自分でクスッと笑いたくなるぐらい画面にかじりついたと思います。

 鑑賞後、監督についていろいろ調べてみますと、現代はウェブのおかげですぐにたくさんの情報を得る事ができました。
メーキングや以前の作品などを見る事もできます。これもまた映画好きにはとても嬉しい事です。 以前にも書きましたが映画館での鑑賞は自分を無きものにしてのアート鑑賞。確かに上映中は日常を離れた自分が居ますが、鑑賞後日常に戻ってからの感じ方に見た映画の影響がどっと出る気がします。感性に響いているのでしょうか?花を生ける時にふと画面構成の影響があったり、また大学の講義の時に思わず気に留めていた台詞を引用したりしてしまいます。
 もともと私はジャンルを問わずアート鑑賞が好きですが、映画の総合芸術的なところには憧れもあり、益々映画好きになっていきそうです。

 そういえば子供の頃テレビの日曜洋画劇場も毎回見ていました。淀川長治さんの解説、子供ながらにワクワクしたものです。

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