2月の生け花・エッセイ





【花材】
アルストロメリア、スイトピー

【制作意図】
春の訪れを心待ちする様子を、スイトピーのピンクをぼかして使ってみました。アルストロメリアの白とグリーンは爽やかですが、ピンクのぼかしが画面に入ることにより暖かい雰囲気になったと思います。 二作目のガラス花器にはスイトピーをまとめて大きく生けて、口もとにアルストロメリアを少し添えてみました。ピンクが主役になり春らしくなりました。


【今月のエッセイ】
 節分も過ぎ春の到来が待ち遠しい日々です。梅も咲き始めたようですが、先日には桃と菜の花も生けました。今冬は暖かい日が多かったせいか底冷えする京都をあまり感じない冬だったと思います。

さて一月は毎週末のご婚礼も少なく比較的ゆっくりとした1ヶ月でした。そのぶん春に向けての打ち合わせは多くありました。婚礼に限らず新しい仕事の打ち合わせは面白くもあり、また新たな提案を産み出す苦労もあります。その苦労も面白い内の一つだとは思いますが、自分の中でまた同じ事を繰返してないかと葛藤します。

そこで私はアイディアの発想力を鍛える為には何が効果的なのかとよく考えます。花や植物は身近で好きなものですし、また映画やアート鑑賞も趣味の一つです。今まではそういったものを見て感じた事を、頭の中でシャッフルして新たな発想に繋げるのが自分流でした。
そのやり方は長年身に付いたものですし、それなりに面白いアイディアも浮かんで来ました。が、ある先輩から「アウトプットばかりしていると知らない間に知識がすり減るよ」と教えて貰いました。勿論日々の生活の中で、面白いものを見つけてインプットしてはいるのですが、確かにそれだけでは足り無い事があるのかも知れません。

そう思い今年はインプットの仕方を新たに増やしてみようかと考えています。今まであまり興味の無かった事や、苦手とする分野の事を勉強することに挑戦しなくては、と思った次第です。その先輩は、茶道を薦めて下さりました。
確かに私の仕事柄なんとなくは解っていたつもりでしたが、バタバタ落ち着きの無い自分には苦手な分野だったような気がします。

頑張って時間を作って勉強すべきですね。

                             


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