11月の生け花・エッセイ







【花材】
バンダ(紫のラン)  ピンポン菊(茶)  アナスターシャ(緑) 木イチゴの紅葉  
シキミア  ニューサイラン

【制作意図】
いつも秋は紅葉や実物の表現がテーマになりますが、秋に感じる色を主役にしました。
 紫のバンダは夕方に紅葉を見た時に感じた色です。 結果的にポップアートのような作品になりました。


【今月のエッセイ】
すっかり秋になりました。私の担当しております婚礼会場は京都の紅葉の名所にあります。
例年の事ではありますが観光客で道がいっぱいになる日も近そうです。

去年は冷え込みが弱かったせいか、今ひとつ色付きが悪かったと思います。
夜にぐっと気温が下がった方が色濃くなるようです。冷え込みは風邪に注意ですが、きれいな紅葉は見たいものですね^-^ 

さて、そんな冷え込む夜になってきましたが、先週末、現代美術作家の池田亮司さんのインスタレーションを見に出掛けて来ました。

京都ロームシアターの広場に大きなスクリ-ンをこしらえて映像と音楽の現代アートです。

京都国際舞台芸術祭のひとつのイベントで催されていました。野外の大スクリーンに映し出されていたのは、電子音楽と宇宙空間を漂うかのような映像。

大学の教え子たちがこぞってインスタグラムやフェイスブックに取りあげていましたから、これは見ておかなければと出かけた訳です。 で、感想を申しますと…キーンと鳴る電子音楽。

また画面を見続けますと目眩しそうになる映像。これは難解だなあと思いながらもその場から離れる事は出来ませんでした。

私は今回に限らずアートの鑑賞は、その時の自分が大まかな感覚で受け止めるのが面白いと考えています。何だか解らないけど凄いとか、ただ美しいとか、はたまたさっぱり訳が解らないなど。

 芸術とは造る側もまた鑑賞する側も、自由に其々の個人の受け止め方に任せられた楽しみだと思っています。

秋は何故か芸術を語ってみたくなる季節でもありますね。


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