10月の生け花・エッセイ




【花材】
ダリア・けいとう・ピンポン菊・りんどう・木いちごの葉・利休草
【制作意図】

秋らしい花をブーケのように生けました。一作目は自然な表現ですが、二作目はグリーンの葉を外して色合わせに焦点をあてました。ポップアートのようになり面白い作品です。
三作目は木いちごの葉とヒペリカムの紅葉を生けています。
花が無くても植物の美しさを表現しました。

【今月のエッセイ】

10月になりやっと朝夕が涼しくなってきました。でも昼間は暑い日もあり、未だに半袖のシャツで過ごしています。近頃は秋の装いの時期が短く、すぐに寒くなり冬服になってしまいます。花の仕事では四季の表現が大切ですが、実際の気候では四季の感覚が薄れて来ているようですね。
 

さて、先月は敬老の日がありました。おじいちゃんと呼ばれるのに抵抗のない私ですが、敬老と言われるとぐっと歳をとった感じがします。そんな敬老の日に因んで、孫が通っています保育園で「孫と親しむ会」が催されました。保育園児達がお爺ちゃんお婆ちゃんを招待して、お遊戯などでもてなしてくれます。私の孫は一歳半になったばかりです。見ていますとお遊戯なども、まだまだマイペースでおぼつかない様子でした。でもそれはそれで楽しく微笑ましい時間でした。


私の息子は土木関係の勉強をしていたのですが、大学卒業後に保育士になりました。本人は大学時代のボランティアやバイトなどの経験を経て、保育の世界を選んだようです。その息子が孫の通う保育園で働いております。孫よりは少し年長さんのクラスの担任です。孫のクラスの発表が終わり、息子のクラスの番です。

ホールの真ん中に野菜王子(保育園で作ったキャラクター)に扮した息子が登場しました。クラスの子供達を引き連れて演技のリードをします。そんな姿を今日見るとは思っていなかったので、嬉しいサプライズです。息子が大人になり、自分で選んだ仕事をする姿を見る事ができました。


誠に親馬鹿な私ですが、その姿は美しく、全身全霊で子供達をリードしており感激してしまいました。このことは息子には話していませんが、とても誇らしく思った私です。孫と親しむ会でしたが、息子の参観日のような一日となりました。




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