2022年12月の生け花・エッセイ






【花材】

サツマ杉、ブルーアイス、山帰来の実、ラビットテール、シキミア、グリーンネックレス、カスミ草、ユーカリ(ポポラス)、ユーカリ(トランペット)、ゴールドスティック、スカビオサ(ステルンクーゲル)、松ぼっくり


【制作意図】

小さなクリスマスツリーを制作しました。緑の材料を複数使う事により、一本の木から森の風景を感じる作品にしました。
森の表現ですので、トナカイではなくて鹿が飾ってあります。


【今月のエッセイ】

師走。サッカーワールドカップに熱くなっての12月の始まりです。残念ながらベスト8への進出はなりませんでしたが、選手の皆様の健闘ぶりに感激した私です。正直ワールドカップごとのにわかサッカーファンの一人だと思いますが、やはり日の丸を背負っての戦いに声をあげて応援していました。本当に素晴らしい戦いに感謝すると共に、益々の飛躍を期待できる今回のワールドカップだったと思います。

さて、今秋の婚礼シーズンは忙しい日々を送っていました。コロナの影響で延期や中止されていたお客様も多かったので、無事に良き日を迎えられた新郎新婦さまに心よりお祝い申し上げます。婚礼装花は新郎新婦さまとの打ち合わせに始まり、当日はワクワクしながら装花やブーケを期待されているであろうと想像するお二人の姿。期待にお応えできるようにと力が入ります。私の子供たちと同年代の新郎新婦さまも多くお打ち合わせでお話をさせて頂くと、いちフラワーデザイナーとしても、親御さん世代の立場としても思いが入ってしまうことが多々あります。

と言いますのも今年の春に私の長女も嫁いで行きました。嫁いで行くと言うフレーズも昨今はあまり言わなくなったようですが、父親の覚悟みたいな気持ちであえて嫁いで行ったと思う私です。

結婚式の仕事に長年携わっていますと特別感が薄れ、日常的な出来事と醒めて捉えている私がいたような気がします。それはフラワーデザイナーとしてのプロ意識の一部分でもあると思います。しかし娘が嫁いだことにより、より一層ご両親さまの想いに重なるものを感じ…やはり特別な一日を彩る仕事なのだなと、あらためて婚礼の仕事を捉えるようになった私がいます。





コメント