【花材】 ・オレンジのバラ2種 (イングリッシュローズ、ニューミラクル)・ヘレコニア ・レザーファン ・レモンリーフ・ニューサイラン ・ゴットセフィアナ ・ナルコユリ
※二作目には足元にみずきの枝を使っています。
【イベントや講演会の装花】
今月は、舞台の上や演台テーブルの花を生けてみました。季節柄もありますが、色合いや花の大きさに注意して花材を選びます。あまり派手になりすぎると、演者よりも目立ち過ぎたり、見ている人が疲れてしまうので、優しい色合いがいいかと思います。
今回の花材は、見た目にも馴染みやすくなるように、葉の緑色を花の色と色の間に配置するように気をつけました。そうすれば花の顔1輪1輪が、はっきり美しく見えます。また花器も細めのものを選ぶと圧迫感が無くすっきり仕上がるでしょう。このような器では、花器よりも下方へ花や葉を生けるのは難しいのですが、オアシスを使うことで上下へと立体的に生けることが出来ます。
生け方のコツですが、始めにグリーンの葉で大体のアウトラインを作ります。このときオアシスを全部グリーンでおおっては、後々花を生けにくくなるので気をつけましょう。花を生ける場所を残すためにも、大きなラインで葉を生けます。次にバラを正面から良く見える位置に、葉と葉の間に丁寧に生けていきます。花同士の間隔が大切です。また立体感を留意して、へこんでいるもの、飛び出てくるものなどと変化をつけると面白いでしょう。
仕上げの葉は、アウトラインの葉にそわしながら、オアシスが見えなくなるように立体的に生けます。最後にヘレコニアをアクセントとして全体的に飛ばし(まさしくこの感覚で!)
動きを出して、花を生き生きと見せましょう。
以上ですが、オアシスが花器より上に出ていますので、器に水はたっぷりと入れ、霧吹きを忘れないで下さい。
【エッセイ 第二十五話】今月は、舞台の上や演台テーブルの花を生けてみました。季節柄もありますが、色合いや花の大きさに注意して花材を選びます。あまり派手になりすぎると、演者よりも目立ち過ぎたり、見ている人が疲れてしまうので、優しい色合いがいいかと思います。
今回の花材は、見た目にも馴染みやすくなるように、葉の緑色を花の色と色の間に配置するように気をつけました。そうすれば花の顔1輪1輪が、はっきり美しく見えます。また花器も細めのものを選ぶと圧迫感が無くすっきり仕上がるでしょう。このような器では、花器よりも下方へ花や葉を生けるのは難しいのですが、オアシスを使うことで上下へと立体的に生けることが出来ます。
生け方のコツですが、始めにグリーンの葉で大体のアウトラインを作ります。このときオアシスを全部グリーンでおおっては、後々花を生けにくくなるので気をつけましょう。花を生ける場所を残すためにも、大きなラインで葉を生けます。次にバラを正面から良く見える位置に、葉と葉の間に丁寧に生けていきます。花同士の間隔が大切です。また立体感を留意して、へこんでいるもの、飛び出てくるものなどと変化をつけると面白いでしょう。
仕上げの葉は、アウトラインの葉にそわしながら、オアシスが見えなくなるように立体的に生けます。最後にヘレコニアをアクセントとして全体的に飛ばし(まさしくこの感覚で!)
動きを出して、花を生き生きと見せましょう。
以上ですが、オアシスが花器より上に出ていますので、器に水はたっぷりと入れ、霧吹きを忘れないで下さい。
7月に入ると京都の町は祇園祭りムードで盛り上がります。
私の事務所は鉾町の近所なので、より一層そう感じるのかも知れないです。鉾町の旧家では、所蔵の屏風を飾り、宵山にはたくさんの人々で賑わいます。もちろん各家とも屏風の前に花を飾り、彩りをそえます。
花を飾るとは、お客様のおもてなしは基より、そこに自然の風景をも思い起こさせ、情緒豊かな演出になるものです。また生ける家主の優しい心使いなどもそこに見てとれ、私もしばし見惚れる事があります。
そこで思う事なのですが、基、花を生ける行為とは実はとても私的なもので、生け手と花の世界は、生けた本人こそが知り得るもののような気がします。もちろん、そこまで難しく考える必要は無く、きれいだなー、なんて可愛い花!なんて思いながら楽しく生ければいいのです。
でも、出来上がった作品を展示するより前に、生け手本人が一番花で癒され、情緒豊かな時を感じられる贅沢な行為が、花を生ける楽しさの第一だと思うこの頃です。皆様も出来上がりの善し悪しはさて置き、花に向かいあい楽しい一時をお持ちになられてはいかがでしょうか?
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