10月の生け花・エッセイ






【花材】
やまほろし ・ ピンポン菊 ・ ナツ櫨 ・ マドリカリア

【制作意図】
やまほろしの可愛らしい実を主役に構成しました。透明感のある実が美しいです。
 秋は菊の季節ですのでピンポン菊をあしらいナツ櫨で自然感を増してみました。


【今月のエッセイ】
秋らしくなってきました。蒸し暑い日中もありますが、朝夕の気持ち良さは秋ならではです。
夜の自転車散歩も楽しくなりそうです。

京都の街なかは年々レストランや居酒屋さん、そしてしゃれたカフェ、Bar などが増えています。どんなお店ができたのかを探索する楽しみが夜の自転車散歩にはあります。

お店といえば花業界の後輩が花店での勤めを終え、独立して店を出しました。花店では生花の販売や生け花などが主な業務だったのですが、彼が始めたのはなんとサボテン専門店です。

私は花業界に40年近くおりますが、最近は花店の種類が増えたように思います。以前は切り花を主体として生花販売が中心とした店が当たり前のように花屋さんの形態でした。

それがここ近年は切り花以外の観葉植物や花鉢・花苗の専門店なども増えたように思います。
また面白いのは花屋という感覚ではなくインテリアショップや雑貨店感覚で植物を考えて販売するお店があることです。

確かに私の仕事のひとつである店舗への生け花装花も、生け花が飾ってあるというよりは、インテリアの一部が植物であるという感覚が増えたように思います。

現代においての捉え方として、床の間に格調高く花を生けてお客様をお迎えしたりするものから、もっと気軽に日常生活を心豊かにするものとして植物を飾るようになってきたからでしょうかね。

 そんな事を考えながらサボテン専門店の彼と「時代によって花店もかわるなぁ~」と話していました。

もちろん彼は「これからはサボテンが一番人気ですよ!!」と言っていました^-^


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