【花材】
百合(八重咲き)・ケイトウ(グリーン)・デンファレ赤・野ばらの実・夏ハゼ・エレンジューム・ゴールドスティック
【制作意図】
数種の花材ですが、珍しい八重咲き百合が主役です。秋を思わせる実や枝、個性的なエレンジュームも素晴らしい脇役です。
数種の花材ですが、珍しい八重咲き百合が主役です。秋を思わせる実や枝、個性的なエレンジュームも素晴らしい脇役です。
【今月のエッセイ】
■父の絵画展
やっと秋らしくなりました。大学の講義も始まりました。ちょうど昨年の今頃は大腸癌の手術前でしたので、やはり気持ちが落ちていたと思います。今年は授業初日から大きな声で元気良く始められました。
大学に行きますと芸術やデザインを学ぶ学生らしく個性的なファッションを見かけます。とっても奇抜な格好の学生もいます。それもなかなかのアートだなぁと思いながら、そして今の流行りなどを学ぶ事もできます。芸術の秋ですものね。アートを感じるにはやはり秋がいいのかな。気候もいいし自然の風景も秋が深まるにつれ落ち着いて見える。空気も澄んでいる感じがするこの季節。アート鑑賞に出掛けたくなる、まさに「芸術の秋」なのでしょう。
さてそんな秋の深まる11月の後半に、父が趣味で続けています油絵の個展を催します。前回は5年前、米寿を記念した個展でした。満93歳になる父は全国の灯台へと出掛け、スケッチと写真撮影をして持ち帰り、自宅アトリエで少しずつ作品を描いています。今年始めに体調を崩しましたが、5年ぶりの秋の個展を目指し、気力充実と体調回復に努めていたようです。
SMサイズ(22.7cm×15.7cm)と言う小さなサイズですが、28作品を描き上げました。先日、個展展示に向けてキャンバスと額を合わせる、いわば額装の手伝いを頼まれました。作品の雰囲気から額を選び合わせる、なかなか面白く興味深い時間です。実は私はキャンバスのまま飾るのも好きだったりします。父が言うには額に入れてこそ完成。なるほど、そう言われると額に入れてしまう事により描き足しや描き直しがもう出来ません。油絵は手を入れ出すと終わらないそうです。キャンバスのままだと、また時間があればひと筆入れて楽しめる、そんな話しをしてくれました。私はもしかしたら、父がいつまでもキャンバスに向かって作品に手を入れる姿を望んでいるのかも知れないですね。
その日は私の息子、妹の長男も手伝ってくれました。父からすれば孫達と、子供達とともに仕上げる額装の時間も楽しかったようです。さぁ来月の個展が楽しみです。
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