1月の生け花・エッセイ







【花材】
ダリア ・ 南天の実 ・ 松葉 ・ つばきの葉 ・ ヒカゲカズラ ・ 松の枯木

【制作意図】
新年らしく松や椿の緑を一面に生けました。
南天の赤い実、白いダリアはまさしく紅白のめでたさを表しています。 松の古木は石化して硬くなり永遠の力強い命を感じます。若い松葉に添えてみました。


【今月のエッセイ】
新年おめでとうございます。
いつもご高覧頂き誠にありがとうございます。 穏やかな年明けの京都でした。
お天気に恵まれた三が日でしたから、私も初詣に出掛け正月風景を満喫しておりました。

お正月とは言え営業している店も多く、有名な飲食店には行列もできていました。
仕事柄新年飾りに目が行きますが、門松などの大物が少なくなり、ドア飾りのしめ縄風リースなどが増えたようです。

やはり手軽に飾れるからでしょうか、私の事務所にも問合せがあります。花屋修行時代にトラックに門松を積み込んで配達していた事が懐かしく思い出されます。

さて今年は酉年。私のあたり年です。子供の頃に母親に「酉年はバタバタしてばかりだけど、餌も付いてまわるよ」と冗談のような格言を言われました。

バタバタしていると言うのも、考えようでは忙しく仕事をしている事です。また餌が付いてまわるは、ちゃんとご飯が食べられる事。そう思いますとありがたい格言であり酉年に感謝ですね。

食べると言えば、お正月にご馳走を「これ美味しい めちゃ美味しい」と言って食べていますと妻や娘が「パパの美味しいはあてにならへんしな。味音痴やしな」とからかいます。

確かに私はなんでも美味しく頂きますし、グルメと呼ばれる人物でもありません。ですから味音痴に反論する気はひとつも無いです。ただ、私の信念としては「食べられる事のありがたさに感謝」が大切だと思っています。

世界には未だに紛争地域もありますし、飢饉に苦しむところもあります。また病気のため食事制限されている方もおられる事でしょう。

平和であり健康であるからこそ食べられる。そう思いますと、なんでも美味しくありがたいなと思うわけです。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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