4月の生け花・エッセイ









【花材】
スカビオサ・ブルースター・アンスリウム・利休草・カーネーション・
こでまり・白薔薇(ブルゴーニュ)

【制作意図】
たくさんの種類の花を使い、ふんわりしたボリュームにしました。主役はスカビオサです。春から初夏に向かうイメージで生けました。 小さな作品はガラス花器にスカビオサと利休草を可愛いらしく生けています。


【今月のエッセイ】
4月になりました。桜もゆっくりですがようやく咲き出して京都の街はどこも観光客でいっぱいです。

最近特に目立ちますのはウェディングドレス・タキシード姿のカップルです。海外から桜をバックにウェディング写真を撮りに来られているようです。私の仕事範囲が京都祇園や岡崎公園あたりですから毎日何組ものカップルを見かけます。

微笑ましい光景ですが、カメラマンやメイクの人も引き連れての大掛かりな撮影で、他の観光客に煙たがられている様子も窺えます。ところ構わずどこでも撮影する様な感じもしますので、また撮影要項の条令などができるかもしれませんね。

さて4月は新しい年度の始まり、そして新しい出会いの月です。私も来週から大学の授業が始まります。また新しい学生達と出会うのが楽しみです。

先日、大学の先生達との懇親会があり、コミュニケーションの方法についてのお話を聴くことが出来ました。コミュニケーションを難しく考えるより、楽しくゲーム感覚から入っていくという発想です。

懇親会ではワークショップも行われ、そのひとつが「初対面の人々が言葉を使わずに誕生日順に並ぶ」というものでした。ゼスチャーはしても構いません。先頭は1月1日、順に並びますので、まずは何となく自分の誕生日月辺りの列に行きます。

次は近くにいる人とゼスチャーであったり顔の表情を見極めたりして自分の位置を決めるわけです。
無言でのやり取りは意外と楽しく、また初対面の人の表情を良く見て読み取ることでグッとその人と親しくなった感じがしました。

さて、答え合わせに先頭から誕生日を言っていきますと、うまく並べていたり、またちぐはぐであったりと笑い声も起こります。言葉を発せる解放感も相まって、またまたグッと親しくなるわけです。

私の講座はゼミなどの専門分野的な授業でなく選択科目です。なので学科を問わず受講生が集まります。違う学科で個人の集まりですから、学生同志のコミュニケーションが取りにくくなりがちです。学生同志の交流を促すことはとても大切だと思っています。

前年度もグループ制作や作品発表などをして交流をはかってきました。でも、なかなか全学生達が交流するまでは時間がかかったように思います。
ですから懇親会でのコミュニケーションの話しはとても参考になりました。

さて、どんなやり方で学生同志のコミュニケーション能力が向上するかは私のチャレンジでもありそうです。

少し緊張もしますが、ワクワク楽しみでもあります。




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