2月の生け花・エッセイ


【花材】アネモネ・ラナンキュラス・アルストロメリア・マドリカリア・コデマリ
【制作意図】

節分も過ぎましたので春の花たちを生けました。色とりどりのアネモネは一輪一輪がしっかりと主張する花です。茎も美しいので茎の動きを生かしてリズム感あるように配置しました。
アルストロメリアの薄い黄色が春を思わせてくれます。

【今月のエッセイ】

2月になりましたが暖かい日が続く京都です。京都の底冷えは北国から来られた人達にも「京都は冷えますね。京都が一番寒いです。」と言われるくらいですが、今年は雪の日も少なく暖かいです。梅の花が早くも咲いたのをInstagramで見かけました。


私自身もInstagramを始めて3年になります。とても便利な情報収集ツールとして使っています。毎日いや毎分毎秒ごとに、世界中から写真やライヴ映像がアップされています。今現在真っただ中の世界の動きが手軽にスマホの画面に写し出される時代なのですね。

私の場合はやはり花の情報や、趣味のモーターレーシングの写真を検索して楽しんでいます。各地に咲く花や珍しい植物などの情報がリアルタイムに知ることができます。 仕事のツールとしては作品の発表の場としての活用です。

これは特に大学での授業中にも使えます。今やスマホを持ち込まないで講義を聞くようにと言うよりも、スマホが手元にあるのが当たり前の時代ですから、うまく活用するようにしました。私の作品をプロジェクターを使って見せる事もありますが、Instagramの作品を紹介して授業をするわけです。

そうしておくと、その後も常に私が作品を更新する度に学生達が花に興味を持ってくれます。また婚礼装花の仕事などでは「#ハッシュタグ」をうまく使って作品の分類分けをしています。高砂席装花やウェディングブーケなどを、私独自の#でまとめておきますと、新規でお打ち合わせする新郎新婦さまへ各種類の婚礼作品をスマートにお見せし説明する事ができます。


仕事や趣味、そして普段の生活の手元にスマホがあることが当たり前になり、またInstagramなどのSNSもたくさんあります。とても便利なツールであることは確かですが、何もかもがスピードアップし過ぎる感じと、情報量の多さによって真偽があやふやになる感じがあるように思います。

そしてスマホにつき合う時間の多さなど。便利でありその機能も充分に楽しんでいるのですが、いつもどこかに一抹の違和感があるのも私です。果たしてこれが私が子供の頃に思っていた未来なのでしょうかね?


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