2020年 1月の生け花・エッセイ



【花材】
仏手柑(黄色の柑橘) 南天の実 ヒカゲカズラ 水仙
【制作意図】

おめでたい花材の取り合わせです。
一枚の絵を描くように、そして植物の力強い生命感を表現してみました。
春の訪れの水仙は爽やかな新年の訪れを表してます。

【今月のエッセイ】

新年おめでとうございます。

2020年オリンピックイヤーの幕開けです。元旦よりいいお天気の京都でした。例年通り家族で新年のお祝いをしてのんびり過ごしていますと、一通のメールが届きました。ちょうど一年前にも話しましたニューヨーカーのヘアースタイリストの友人からです。またまた突然「今、京都駅です。」との事。何の前ぶれもなくニューヨークから突然、京都駅到着です。いつもの事になったのですが、やっぱりびっくりします。そしていつものイノダコーヒで会う事になりました。

二人でコーヒーを飲みながら近況を話していますと、「今回は友人のドイツ人をアテンドしているんです。もうすぐ来ます。」で、現れたのはとても美しい女性。なんとワールドワイドで活躍されているモデルさんです。背が高くて足が長くて顔が小さい!!もうびっくりしました。ニューヨークで一緒に仕事をして知り合ったらしいです。そして次はヨーロッパに行く前に京都観光に来たとの事。

話していますと(もちろん通訳してもらいながら)どうやら日本の文化にも興味がある様子です。そこで日本のお正月を楽しんでもらおうと、自宅へお招きすることになりました。お雑煮やおせち料理を試してもらおうと思ったわけです。

家に着くと家族はモデルさんの美しさにびっくりです。父は歓迎の気持ちを込めてお屠蘇を薦めていました。彼女には初めてのお雑煮とおせち料理で、果たしてお口に合うのかな?と心配していたのですが「とても美味しい」と、パクパクとたくさん召し上がってくださいました!デザートにはお抹茶を家内がたてますと、お点前に興味津々です。そこで即興のワークショップまで始まりました。茶筅でお茶を点てるのはとても楽しかったようです。

元旦より我が家は国際的な交流が持て、いつもとは違う新年の始まりでした。

京都は海外のお客様も多く、また住んで居られる外国人も多いです。オリンピックイヤーの年にふさわしい新年を迎えた私です。

ニューヨーカーの友人は本当にワールドワイドになったなぁ。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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