【花材】
チューリップ・カラー・スイトピー・トルコキキョウ・ユーカリ
【制作意図】
八重咲きのチューリップの開花した姿が美しく主役としました。
取り合わせたカラーや紫式部という濃いスイトピーを差し色にする事で作品に締まりができました。
八重咲きのチューリップの開花した姿が美しく主役としました。
取り合わせたカラーや紫式部という濃いスイトピーを差し色にする事で作品に締まりができました。
【今月のエッセイ】
■ふーちゃん
先日は毎年恒例の花屋修行時代の仲間達との新年会でした。夏には納涼会、一年に二度の楽しみです。会の名前はメンバーの一人の名前を取って「ふーちゃん会」と言います。ふーちゃんは会長でも無く一番年輩でも無いのですが、なぜか会の冠になっており、仲間達も「新年のふーちゃん会はいつする?」と相談します。
ふーちゃんはもう還暦も少し過ぎたおじさんですが、えびす顔でいつもニコニコ、なんとも愛くるしいコロンとした姿と立ち振舞で人気者です。そもそも当時花屋に修行に来たのでは無くて、学生アルバイトの一人でした。昭和の時代の働き方ですから、修行に来ている地方の花屋の子息も社員も、そしてアルバイトの人も一丸となって仕事をしていました。当時を思い出しますと一つの家族のような時代でした。今ではそのような仕事場での人間関係も少し薄れて来たように思われます。
ですから40年を経ても、集まりますと思い出話しは尽きず「ええ時代やったなぁ~」「いや、今考えると無茶苦茶してたよな」と。濃い時間を過ごしたからこそ、今でもアルバイトの彼らとも連絡を取り集まり、いろんな思い出しエピソードがあちこちから飛び出して、どの話も笑い話で終わります。
今は修行していた花店も大きく成長し、たくさんの社員が活躍しています。
昨今言われます会社のガバナンスやコンプライアンスを重視しなければなりません。企業の成長、社員の働き方向上は今の時代必要な項目。もちろん良い時代だとは思います。が、あの昭和の、一家総出で忙しく商売をしている姿。お昼ご飯を一緒に食べ、忙しい時期には晩御飯もみんなで。たまにはそんなノスタルジックに浸りたいと、年に2回の「ふーちゃん会」が楽しみなメンバー達だと思います。
新年会には遠く四国の宇和島からも仲間が来てくれました。
ありがとうございます。
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