2026年9月の生け花・エッセイ




【花材】

ススキ、ホトトギス、リンドウ、野ばらの実

【制作意図】

まだ暑い日もありますが、秋の花達で生けました。ススキとホトトギスを生けていると虫の鳴き声が聞こえそうです。


【今月のエッセイ】


⬜幼なじみ

久しぶりに旧知の友人と食事会をしました。

ボーイスカウトは小学校6年生から、その前の低学年クラスをカブスカウトと言います。その幼なじみはカブスカウト時代に出会った友人です。なんともう60年来の付き合いになります。食事会に行きます居酒屋の大将も、同じカブスカウトの二つ歳下にいた後輩です。三人で懐かしい話で盛り上がり時間を忘れます。歳をとるほどに昔の事を鮮明に思い出すと聞いた事がありますが、近頃まさしくそれを体感するようになりました。三人の記憶をたぐりながら、事象を突き合わせていきながら思い出話を楽しみます。やっぱりお酒もすすみますね!

で、面白いと言うのか? はたまた少し恐ろしい話も出てきます。その当時、まだ中学3年生の私達がリーダーとなり、歳下の子供達を引き連れてキャンプに行ました。もちろん子供達だけで。それも出発が夜の8時です。京都の名所の一つ、大原三千院前に集合して真っ暗な山に入って行きます。夜間ハイキングと言う訓練です。で、百井峠を越えて深夜にテントを貼り仮眠をとって、翌日に鞍馬へと抜けるというルートです。

当時の私達は冒険や訓練を題目として活動していました。もちろん事前に計画書を書いて大人のリーダーに渡すのですが、今思いますとなかなか勇ましくもあり、またけっこう無茶な事です。きっと今ならば保護者からも問い合わせがあるでしょうし、責任の所在は必須だと思います。なんともおおらかな時代だったのでしょうね。おかげ様で事故も無く帰って来て、今、居酒屋であれは武勇伝なのか珍道中なのか?!などと、これまた酒宴が盛り上がる私達です。

今の時代はAIの進化も早く、さまざまな事がどこにも行かずともバーチャルで体験が出来る世界です。あの頃私達は現実で身をもって経験する事がすべてだったと思います。身体ともに鍛えられた少年時代。懐かしく、そしておじいちゃんとして孫達に自慢したくなりました。




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