11月の生け花・エッセイ


【花器】 -
【花材】 菊・撫子・りんどう・バラ・ダリア・吾亦紅・ネリネ・ホトトギス・トルコキキョウ・トウガラシ・リキュウ草・ローズゼラニウム・アイビー・木いちご
【製作意図】

たくさんの種類の花を絵を描くように平面に生けてみました。
彩りが面白いですが、デザインはなかなか難しかったです。
【エッセイ 第七十七話】

11月だと言うのに暖かい日が続く京都です。間もなく例年どうりに気温が下がるとの予報ですが、今だにお花が置いてあります事務所はクーラーをドライ状態にして使っています。寒暖の差があるほど紅葉は美しいらしいですから、これからが楽しみです。

春の花爛漫の京都も素敵ですが、しっとりとした大人の風情ある秋の紅葉のほうに魅力を感じるようになりました。これも歳とともに感じ方が変化するひとつなのでしょうね。


ところで秋は例年婚礼の仕事に追われる私です。予定が詰まり仕事ばかりになりがちなので休日の取り方に苦労します。好きな花の仕事ですから忙しいのも楽しいのですが、たまに心身ともにリフレッシュしないと、さすがにストレスが溜まるようです。日程の都合でなかなか丸一日をオフにするのが難しいので自分なりにリセットのしかたを考えました。

まずはやはり睡眠で、少しの時間でも昼寝をとります。これはなかなか効き目があります。で、もうひとつは短時間でも自分の趣味の時を持ちます。私の趣味のひとつにミニカー収集がありますが、この集めたミニカーを見ながらぼんやりします。他人がその様子を見ると、よく飽きず眺めていられるなと思われがちですが、当人は至極満足な時を過ごしています。

その時間はまったく仕事を忘れて頭のなかは楽しい想像力で一杯なわけです。これが私の一番のリセット方法かも知れませんね。まぁ端から見ると子供のように映るとは思いますが。ある人が仕事人間にこそ趣味やマニアックな遊びが必要だと言っておられたのを思い出しました。またこれで新しいミニカーを買う理由もみつかった私です。

ニッコリ!


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