2025年7月の生け花・エッセイ





【花材】

デンファレ、ヤリゲイトウ、アンスリューム、ニューサイラン


【生け方の解説】

暑い日が続きますので涼しげな生け花を考えたのですが力強い作品で暑さを乗り切る感じで生けました。
赤いヤリゲイトウが良い役目を果たしてくれました。


【今月のエッセイ】

■チャットGPT

なんとも早い梅雨明けだなぁ、そしてすぐに猛暑がやって来ました。例年の事を思い出しますと、祇園祭の宵山あたりまでは梅雨。そして夕立ちがきて、巡行の時にはカラッと梅雨明けしているという感じでした。いやはや今年の夏は長くなりそうで少し憂鬱になります。おかげ様で体調は良好ですが、花の持ちが厳しくてメンテナンスに苦労しそうです。

さて、毎月続けていますエッセイ。今月は何をテーマにしようかしら。一ヶ月にあった身近な事柄のページをめくりながら考えます。好奇心旺盛な私ですが、けっしてドラマチックな出来事にそうそう出会うわけでも無く、結構ひねり出す事もしばしばあります。

ふと思いたって、昨今流行りのチャットGPTに聞いてみよう!まずは「夏のエッセイ・祇園祭」で入力したところ、あっと言う間に作ってくれました。フムフム読んでみますと、なんだろう?この無機質感は。もう少し自分の情報も入れて「久しぶりに遊びに来た孫達。
花火遊び」こちらもすぐに作成されました。ビデオカメラで撮られていたような描写、そして文章の完璧さ。この完璧さとは言葉の遣い方と文法的に間違いが無いこと。それにあたり前の起承転結。上手な作文だけど、まさに機械が書いた感じ。うーん。全然面白く無いし、参考になるところも無いなぁ。日々の生活の中でAI・チャットGPTなどが当たり前の時代になって来ています。上手く使いこなす事でとても便利な道具なのでしょうね。

もう15年も前になりますが、大学で講義を始めた頃を思い出しました。講義で話す事、教えたい事、時間配分などを考えノートに取りました。いざ授業の時に台本通りに頑張りましたが、学生達の反応はイマイチ。ノートの台本だけが先走り、きっと面白く無かったのでしょう。そんな感覚がチャットGPTで作られた文章にありました。やはり人が創造する作品には、人となりや感情、生命感があって欲しいですし、私もそれを大切に考えています。大学の講義、今ではより一層ライブ感に重きを置いて、対話を盛りこんだ自分らしいスタイルで向き合っています。

でも今後AIの進化でそのライブ感も作成される日が来るのかしら?楽しみな未来、それともAI対人のせめぎあいの未来なのか?いずれにしても興味津々な私です。





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