10月の生け花・エッセイ



【花材】
①胡蝶蘭 まんさく
②胡蝶蘭 まんさく グリーントリフ 秋明菊 木いちご

【制作意図】
①まんさくの葉の紅葉をメインとし、胡蝶蘭をアクセントに生けました。南国の洋らんと季節の紅葉の取り合わせたのは、まんさくの葉からイメージする花はなにかしらと考えた結果です。
②舟形の花器の胡蝶蘭をメインに生けましたが、仕上げに挿した秋明菊の存在感が際立ちました。

【今月のエッセイ】
 すっかり秋になりました。本当によく言ったもので芸術の秋であり食欲の秋です。
行ってみたい催事や華展もたくさんありますし、芸術鑑賞の後は秋の味覚を堪能する楽しみが待ってます。仕事も忙しいですが秋は楽しい季節ですね。

 さて、先日お取引先の設立20周年記念パーティーに参加させて頂きました。女性で主婦をしながらの起業。そして京都という土地柄、老舗店舗が多いなか立派な業績を築いておられます。そんなパーティーですので緊張した面持ちで出掛けたのですが、その社長の経営に対する敏腕ぶりと、また顧客の方々への気配りの素晴らしさに敬服した次第です。
私が若い頃は女性の起業家は少なかったと思います。今や男性であるとか女性であるとかは本当に関係なく社会で活躍できる時代となりました。
 お花の世界におきましては、私が子供の時などは華道の先生は女性が多く、あまり男性が花を生けておられなかったように思います。今や私もそうですが花を生ける男性はたくさんいます。まさに男女平等や女性の社会進出などと 言われた時代が進み、ジェンダーフリーと言われる今となったのでしょうね。私も時代と、また歳と共に自分が男性であり、男らしくなどと言うフレーズは考えなくなってきたと思います。
もちろん男女の違いの良さを 認めながら、個人としての人を大切にする時代になったのでしょうね。

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