5月の生け花・エッセイ




【花材】
かすみ草 デルフィニューム ミスカンサス 利休草 ブプレリューム

【制作意図】
5月の青い空と白い雲。ダイレクトに色の合うものはと考え花材を揃えました。
小細工はせずに絵を描くように制作しました。 2作目はデルフィニュームの一輪挿しに、一工夫して飾りました。ミスカンサスの葉は動きが出て面白いです。


【今月のエッセイ】
清々しい季節の5月です。ゴールデンウィークも今日が最後の日曜日です。 私は婚礼装花で忙しくしておりましたが、Facebookなどで友人達が各地で連休を楽しむ写真を見ておりました。比較的お天気にも恵まれて良いゴールデンウィークだったようです。

そして今日は5月の第2日曜日。そう母の日です。花屋さん大忙しの日です。
私も同じ業界ですが、少し専門が違いますので毎年ゆっくりとした母の日です。聞くところによりますと、年々母の日の花の定番はカーネーションよりも、他の花にも人気が高まっているようです。花業界もその日にあわせて季節の鉢物なども出荷していますし、私は紫陽花の珍しい色(アンティークな色あいのピンクやグリーン)なんかが上品でお奨めですね。

母の日。私の母が亡くなったのも実は7年前の母の日です。ちょうど今年と同じカレンダーだったようです。当時、母の日に逝ってしまうのも母らしいなと思いました。月日が流れまさに母の日と命日が重なりました。今年は特別に感じるのかなと思われますが、そうでも無い自分がおりました。と言いますのは、私は7年間母の事を思い出さない日は無かったからです。母も花の好きな人で、また物作りも上手でした。昭和一桁生まれでありましたが、先進的でお洒落な母でしたので、私の仕事に大きな影響を与えてくれたと思います。
ですから日々花を生けるたび、また作品を制作するにあたり デザインや美意識の教えを亡き母に問いかけている私が居るのかなと思います。

と、いう対外的な自分の分析ですが、実はやっぱり母が恋しいのが本音ですね(#^.^#)                      



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