芍薬・カラー・ポリシャス・カーネーション
【制作意図】
花の色を重ねてカラフルにすることにより、緑の植物を際立たせてみました。
濃い色の芍薬を使うことで白のカラーと緑のポリシャスが浮かび上がったと思います。
爽やかな新緑の季節になりました。連休も穏やかな気候で、観光名所は各地賑わっていたようです。
私はゴールデンウィ-クも婚礼の仕事が入っており連日披露宴の装花を飾っておりました。季節柄、木々の緑が特に美しい時季です。装花も華々しいよりも緑が美しく爽やかになるように心掛けて制作しました。
披露宴の装花にも流行りがあります。最近は花の華やかさよりは、自然な感じで植物の美しい姿を感じるようなナチュラルな雰囲気が人気があるように思います。
大きな花よりは小さな可愛い花たちと、緑の葉物の組合せを好まれるカップルが増えたようです。ちょうど私も花だけでなく植物の葉や茎の姿に注目していましたので、この連休はそんなナチュラルな装花を連続して飾りました。
さて、そんなわけで遠くへは出掛けられませんでしたが、今京都で行われていますイベント【Kyoto Graphie 】という写真展を見て来ました。京都市内の各所に特設のギャラリーが仕立てられ有料スペースと、フリーで観ることのできるスペースがあります。
私は室町通りにあります老舗の帯匠「誉田屋源兵衛」さんと元新風館のギャラリー、京都文化博物館とを見て来ました。
昨今写真もデジタルな時代ですから、モバイルやパソコンで閲覧することが増えたと思います。またフェイスブックやインスタグラムなどには写真や映像が溢れています。
今回私も久しぶりの紙に写された写真展を見た気がします。両方のギャラリーともに展示空間の演出も良くて、照明のなかにうかぶ写真に見入ってしまいました。うまく言えませんが、どの作品にも湿度感があるように思いました。
いつもスマホやパソコンのブルーライトで照らされた画像ばかり見ているからでしょうか。紙に写し出された映像に潤い感を見た気がします。
生け花にたとえますと、花や葉に水滴がついて生き生き見える感じです。
そう考えますと水滴のついた花には生命感が増すように、私はひとつひとつの写真に命を感じていたのでしょうね。
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