2020年 2月の生け花・エッセイ

(1作目)


【花材】
(1作目) アルストロメリア(ピンク・紫)、ゴールドスティック、
ラグラス、バラ、トルコキキョウ、椿
(2作目) ぜんまい、椿
【制作意図】

立春を過ぎましたので、春の花逹をブーケ風に生けました。
空中に浮く感じにして、足元には椿をあしらいました。
椿は葉をメインに考える事により、2月の季節感を出しています。

【今月のエッセイ】

暖かい日が続く今年の冬です。梅の花が早くも咲いていました。四季の移り変わりが年々分かりづらくなっていますね。花の仕事をしていますと、四季の花はとても気になります。その季節こそ!の花があるからです。

花市場には季節を少し先取りした花が並びます。今はチューリップやスイートピーがたくさんあります。それは例年の事で、低い気温のなかでシャッキと咲く花姿が、今時分のチューリップらしい姿です。でも今年の暖かさで考えますと、チューリップの出荷期間が短くなりそうですね。


さて、お正月は国際的なお客様を迎えて新年が始まりました。そして引き続き先日は、国際的なプレゼンテーションのイベントに参加して来ました。

https://facebook.com/events/s/nerd-nite-kansai-11-kyoto/445902566336099/?ti=cl

 【Nard-Nite-Kansai】ナードナイト。オタクで専門的な分野を発表し、質疑応答ありで楽しみましょう!もちろん飲みながら♪という楽しい会です。私はやはり花の話しです。

他のプレゼンターは外国人の方が二人。日本酒が好きで杜氏になられた方、そしてもう一人は京都大学でIPS細胞を学んでおられる方です。外国人がほとんどのイベントですので、英語でのプレゼンテーションとなります。

が、さすがにそんな流暢に英語は話せない私です(もちろん流暢で無くても話せない)。そこで、その会に誘って頂いた主催者の方に同時通訳してもらいながらの発表となりました。でも専門的な華道の事や、花を生ける意味合いなどは通訳するのも難しいと事前の打ち合わせで分かりました。

では実際に生ける姿を見て頂こうと、花を生けるデモンストレーションをしながら発表しました。最初は緊張しましたが、花を生け出すといつものように、私の花や植物の捉え方を話せました。通訳の彼の上手な翻訳表現で、笑いもあり和やかに行えました。


花の仕事を続けている私は、いつも花から学んでいます。植物の生命感、自然が造ったデザインなどは今までもたくさん学びました。今回は、花生けの姿をお見せする事で、言葉を越えて、花が大好きな私を表現できたかなと思っています。

(2作目)

コメント