2020年11月の生け花・エッセイ


(1作目)




【花材】
大輪菊(赤・オレンジ・ピンク)、ピンポン菊(黄色)、ユーカリ、ドラセナ、バンダ(オレンジ)、ヒペリカムの紅葉、トルコキキョウ(ピンク)、ウメモドキ

【制作意図】
秋の代表花、大輪菊の色合わせをしました。子供の頃にはよく菊花展に行きました。その華やかなイメージを先行させて生けました。
2作目の菊は直径18センチくらいある立派なものです。

【今月のエッセイ】

紅葉の季節です。毎年観光のお客様で賑わいの京都と言ってきましたが、コロナ渦のなかでの紅葉見物になります。例年より人の少ない紅葉の名所になるとは思いますが、ゆっくり美しさを堪能できる京都に是非ともお越し頂きものです。

さて、秋から大学の後期授業が始まりました。私の講義は花を生ける演習もありますので、ウェブ授業では出来ません。前期受け持ち予定でしたが、コロナの為に後期開催になりました。前年度は前期授業でしたので一年半ぶりの講義です。コロナの予防対策を施された学内。ウェブ授業も併用されているので学生の姿もまだ少なく、いつもより静かな印象です。そんな学内の風景も相まって少し緊張しながら教室に入りました。毎回授業前に、間隔をとって着席する事や、消毒液使用などの説明も必須になりました。

学生達も前期授業は全てウェブ授業ですから、久しぶりの教室での授業です。受講生の半分は一回生なので、まさに大学生活が始まったばかりのような心境だと思います。初日は私もいつもより緊張もしましたが、学生達は心なしか授業が始まるのを待ち望んでいたかのような雰囲気です。実際授業が進むにつれても、学生達の熱心な眼差しをたくさん感じました。私も熱が入っていつもよりたくさんしゃべり、マイクをつけてマスク姿のままでの講義なので、より伝わるようにと自然と身振り手振りも多い授業になったと思います。

コロナで各方面たいへんな事となりました。ウェブを使った会議や授業、また遊び方(ウェブ飲み会など)や旅行まで!遠隔で出来る本当に便利なツールが発達したものだなと思います。しかし人と人とが対面してのライブ感は、やはりその場から起こり出す熱い空気感を作り出すものだと実感した次第です。コロナが終息してもウェブを使った便利な活動は残り、いやもっと発展するかも知れません。それも未来の姿ではありますが、私はやはりライブな空気感は大切にしたいと思った授業初日でした。




(2作目)

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