2022年8月の生け花・エッセイ

(1作目)




【花材】

瑠璃玉アザミ、オンシジューム、アイビーの葉


【制作意図】

夏休みの子供たちの弾ける気持ちのような夏のバカンスをイメージしました。青い花器を海に見立て、明るい色彩で生けました。前に置いてあるランとアイビーの葉が花器に写り作る影は、まるで水の中を覗きこんでいるようです。
2作品目は水中花です。夏の午後のティータイムのテーブルに飾りたいと思います。水中の葉はタニワタリとニューサイラン(茶色)を使っています。


【今月のエッセイ】

暑い日が続いていますね。今日は時折激しい雨も降りましたが、涼しくなるほどではなく蒸し暑さが増すばかりでした。東北地方では豪雨のために被災された地域もあります。心よりお見舞い申し上げます。

またコロナ感染者の数も気になるところです。いつもなら夏休み期間中で少しのんびりとした気持ちですが、いろいろ気に掛かることが多いこの頃です。

沈んだ気持ちを明るくしてくれる出来事は無いかしら?と、この一ヶ月を思いおこしていますと、ひとつとても嬉しい事がありました。私の趣味のひとつにモータースポーツ観戦があります。もう50年も前になりますが、一冊のモータースポーツ雑誌との心奪われる出会いがありました。その後1番の趣味となりました。私自身も青年期には、カーレースの入門と言われるレーシングカートのレースに参戦もしていました。もちろんプロのレーサーにも憧れましたが、そこまでの才能は無くもっぱら観戦の方が趣味になったわけです。

現在の日本のモータースポーツ界は本場ヨーロッパ以上に充実していて、高いレベルのレースもたくさんあります。その中でも最高峰のスーパーフォーミュラーのカテゴリーで、応援していました笹原右京選手が初優勝を飾りました。笹原右京選手は子供の頃からレーシングカートのレースで素晴らしい成績を修めていました。その頃から注目していた選手です。ヨーロッパにも修行に行きF1ドライバーを目指して頑張っていました。日本に帰ってからもスーパーフォーミュラーに参戦するまでのたくさんの苦労と試練に立ち向かう姿、そして下のカテゴリーのレースで活躍して、いくつか優勝する姿を観ていました。

私がなぜ笹原右京選手を応援するかと申しますと、プロレーサーとしての才能はもちろんですが、表彰式の際にも、丁寧に被っているキャップを取り真摯な姿でトロフィーを受け取ります。そんな彼の人柄にとても惹かれました。それ以来、早く彼が最高峰のレースで優勝して欲しいと、まるで我が子のような気持ちで応援していました。笹原選手が優勝した事は本当に嬉しく感激した私です。アスリートとしてはもちろん、また人としてもこの優勝を期に大きく飛躍して欲しいと思います。今後も益々、私の応援にも熱が入りそうです。




(2作目)

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