2023年9月の生け花・エッセイ

（1作目）

【花材】

パンパスグラス(西洋ススキ)・タチアオイの実・リンドウ・木いちご・バンダ(黄色の蘭)・アンスリウム

【制作意図】

サラサラとしたパンパスグラスが主役の生け花です。
低い場所に花を生け、風になびくパンパスグラスを表現しました。

【今月のエッセイ】

9月になりましたが、まだまだ真夏のような気温が続く京都です。花市場には秋の花も並び始めましたが、この暑さでは秋の風情を感じるよりも、花達が夏バテしないかと心配しながら生けています。
先日の夕方、アトリエ近くの老舗旅館の前を通りましたら、鈴虫の鳴き声が聞こえてきました。さすが!!そこは京都でも屈指の老舗旅館。ちゃんと季節の移ろいのおもてなしをされていました。瞬時に秋の風景が目の前に広がるようでした。私も、生けた花たちから少しずつでも秋の気配を感じて頂けるように・・・暑い暑いとばかり言っていないで（笑）私自身の気持ちを秋にして花を生けなくてはと思った次第です。

その老舗旅館の前を通り、いつものコースのウォーキングに出掛けます。以前にもお話ししました鴨川ウォーキングです。もう歩き始めて四ヶ月が過ぎました。夜になっても気温は高いですが頑張って続ける事ができています。そして帰ってからのストレッチと軽い筋トレも続けています。元々からだを動かす事は好きですし、少しストイックな自分に酔っている自分の事もわかっていました。続けていくと、マラソンで言うランナーズハイの現象のように気持ち良くて。
そして無心になってトレーニングに集中する時間は、日々の考え事やついつい触るスマホ時間からの解放や、ストレススフリーにも役立ったと思います。結果、数か月前のポッコリお腹はきれいに凹み、胸筋もしっかり育ちました。そして足腰の筋肉もついてきました。体重にして６kgの減量です。また、そうなってきますと食事にも気をつける習慣もできます。始めは軽いウォーキングからでしたが、その運動から得られる心地よさに、今ではすっかり筋トレまでハマってしまいました。

始めた当初はきっとと思う自分もいました。でも余計な事を考え無いで、ひたすらスタスタ歩く事。それはからだを動かしながらの座禅の境地のようにも思われます。歳の事も考え無理はしないで、これからも続けていこうと思っています。

（2作目）