2026年2月の生け花・エッセイ





【花材】

ミモザアカシア•パンジー•ぜんまい


【制作意図】

春の訪れの花達。ミモザの黄色は暖かい日差しを思い浮かべます。
そんな窓際に飾るイメージで生けました。暖かい紅茶に合うと思います。


【今月のエッセイ】


■最終学習歴

一月十日は商売繁盛の神様「えべっさん」の日。快晴の気持ち良い日、夕方から夜は混雑するだろうとお昼頃に出かけました。とは言え「十日ゑびす」の当日です、もうすでに沢山の人で賑わっています。鳥居が面した通りは南北共に長い行列ができていました。道の両側には露店も出ており、けっこうな人ごみです。感心しますのは参拝の人達がそれはもう行儀よくきちんと列に並ぶ姿です。ここが一番列の最後尾ですよと示されていなくても、自然な感じできれいに列が出来ていました。日本人の誇るべき姿だと思います。

それから二週間ほどあとに恒例の花屋修行時代のメンバーとの新年会。いつもの気の置けない仲間達と他愛もない話しで盛り上がります。そこで何気に「えべっさん」での行列の話しを皆に振りましたところ、最年長の先輩が面白い話しをしてくださいました。同じ一月十日にNHKテレビで、タモリさんとips細胞の研究でノーベル賞を受賞された山中伸弥先生が「日本らしさの謎」をテーマに対談された番組の話しです。日本人の精神的な気風が生まれる過程を探る内容です。先輩はその番組の要点をまとめて、今この場であたかも一緒にテレビを観ているかのように説明してくださいました。あまりにも上手なまとめと話し方で、なるほど、だから日本人が協調性や社交性を大切にする気質なのね、と納得してしまいました。行列の件が腑に落ちた私です。

先輩は私より5つ歳上ですからもう74歳。でも今も華道を学ばれ、図書館で華道の花伝書「室町時代から江戸時代にかけて成立した、生け花(挿花)の技術、理論、心構えを記した指導書・秘伝書」などを読まれ研究されているそうです。だからまとめ方や説明の仕方が上手いわけです。

以前、大学の学部長が「『最終学歴』は重要で無いのよ。重要なのは『最終学習歴』」と言われていました。そう最終学習歴は幾つになっても更新できますものね。昨年の流行語大賞は「働いて働いて働いて働いて働いて~」でしたが、私は「学んで学んで学んで学んで学んで!」を目指したいなぁ~。




コメント